2023年エリザベス女王杯⑨(3つの初制覇?)

まずはこちらから↓

①は今年のオールカマー、②は大阪杯、そして③は昨年の天皇賞秋です。

以前の稿でジェラルディーナとマリアエレーナに関して「今年に入ってからの牡馬混合重賞で好走した点は評価できる」ものの、京都の外回りは、その戦績からはドンピシャの条件ではないかもしれない。さらにマリアエレーナは「平坦・小回り巧者」だが「典型的に勝ちきれないタイプ」だと思われる旨書きました。

しかし、マリアエレーナに関して改めてみると、今回のエリザベス女王杯でも人気上位が予想されるジェラルディーナにG1の大阪杯と前哨戦のオールカマーで2度先着しているのです。

しかもオールカマーに関しては、タイム差がなかったタイトルホルダーはバリバリのG1ウィナー、ゼッフィーロは次走アルゼンチン共和国杯を勝ち、先着したガイアフォースは次走の天皇賞秋で、勝ったイクイノックスを別にすれば、ある意味1番強い競馬をしたと思います。

トップスピードの持続力が求められる京都外回り2200への適性を疑問視していた点についても、③のとおり昨年の天皇賞秋(東京芝2000)で大崩れしていないことから、完全にダメということではないかもしれません。

私は、血統面はあまり詳しくありませんが、父クロフネは「スピードに優れた持続力タイプ」と捉えていて、京都外回りをこなす可能性があると思っていますし、父ロードカナロアのブレイディヴェーグが良くてクロフネが必ずしもダメということでもないと思っています。

本馬に騎乗する三浦皇成騎手はデビュー16年目にしてG1は122回騎乗も勝利経験無し、管理する吉田直弘調教師も開業17年目でG1馬を出していない。マリアエレーナ自身も重賞はG3を1勝のみです。

ちなみに生産者は日高大洋牧場、あのスペシャルウィークを出した牧場です。

もしもマリアエレーナが勝つようなことがあれば、「3つの初制覇」が成し遂げられることになります。それはそれで盛り上がると思いませんか。

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