2023年有馬記念⑧(枠順を踏まえて、とりあえずの総括)
有馬記念の枠順が発表されましたが、とりあえず出走16頭を、過去10年の結果を踏まえて自分なりに洗い出したポイントに沿ってチェックしてみます。
①牡馬、牝馬とも5歳以下
❌ホウオウエミーズ、ディープボンド、
アイアンバローズ、ヒートオンビート、
ウインマリリン
②牝馬は芝2200以上の国内G1勝ち馬、
ただし3歳馬以外は古馬混合のG1
❌ホウオウエミーズ、ハーパー、
スルーセブンシーズ、
スターズオンアース
③3歳牡馬は菊花賞か天皇賞・秋で好走
❌該当なし
④4歳以上の牡馬は
・前走国内G1で5着以内かつ
・芝3000以上のG1で好走
❌シャフリヤール、ディープボンド、
アイアンバローズ、ドウデュース、
ヒートオンビート、プラダリア
⑤前走JCの場合は有馬記念が叩き3戦目
❌スターズオンアース
⑥同年中に芝2200以上の
国内・海外G1で連対、またはG2で勝利
❌ウインマリリン、シャフリヤール、
ライラック、ホウオウエミーズ、
スターズオンアース
チェックポイントを通過できたのは、以下の4頭です。
3歳牡馬:ソールオリエンス、
タスティエーラ
4歳牡馬:ジャスティンパレス
5歳牡馬:タイトルホルダー
ここで改めて考えないといけないのは3歳牡馬の2頭、ソールオリエンスとタスティエーラの評価です。
▽ソールオリエンスとタスティエーラの
三冠レース成績(カッコ内はコーナー
の位置取り
【ソールオリエンス】
→皐月賞 1着(⑮⑮⑮⑰)
ダービー 2着(⑥⑥⑥⑥)
菊花賞 3着(⑫⑫⑫⑧)
【タスティエーラ】
→皐月賞 2着(⑤⑥⑥④)
ダービー 1着(④④④④)
菊花賞 2着(⑨⑪⑨⑧)
この有馬記念というレースは先行脚質が圧倒的に有利なレースです。
ソールオリエンスとタスティエーラの三冠レースでの成績と脚質(コーナーの位置取り)を比べると、前にいけるタスティエーラの方が優位なように思います。また、皐月賞からダービー、菊花賞と距離が伸びるほど、タスティエーラの方がパフォーマンスを発揮しているようにも思います。
次に、牝馬についてはチェックポイント(好走条件)を完全にクリアできた馬はいませんでしたが、「概ねクリア」したライラックとスルーセブンシーズの2頭についても確認しておく必要があるでしょう。
ライラックはおそらく完成前だった3歳秋の時点で古馬混合G1のエリザベス女王杯(2022年)2着、今年のエリザベス女王杯も上がり最速で3着、一方のスルーセブンシーズは今年の宝塚記念でイクイノックスとタイム差なしの2着、次走の凱旋門賞で4着、いずれも条件を満たしてはいませんが、とくにライラックに関しては、後述する枠順の有利不利も勘案して、2017年の2着馬、クイーンズリング(*)と同じような匂いがします。
(*)①同年中に芝2200以上のG1連対
またはG2勝ちなしに加えて、①前走
G1で6着以下
さて、今年の有馬記念の枠順です。
そして、有馬記念が行われる中山芝2500メートルのコースレイアウト。
枠順の有利不利が小さくないトリッキーなコースです。
チェックポイントを通過した馬の中では、ジャスティンパレスが最善の枠に入りました。一方、同じくチェックポイントを通過したタスティエーラ、タイトルホルダーの2頭はアタマ(1着候補)では買いづらい枠に入りました。さらに、ヒモ穴くらいでは買おうと考えた牝馬の2頭に関しては、過去50年くらい遡っても、15頭立て以上では1〜2回くらいしか馬券圏内に入ったことのない8枠に入ってしまいました。
最終的にはオッズをみて確定ですが、現時点での買い目は、
【三連単フォーメーション(4点)】
①1着 :ジャスティンパレス、
スルーセブンシーズ
2着 :ジャスティンパレス、
スルーセブンシーズ
3着 :タイトルホルダー、
タスティエーラ
【三連複ボックス(4点)】
② タイトルホルダー、
ライラック、
ジャスティンパレス、
タスティエーラ
【三連複1頭軸(12点)】
③軸馬 :スルーセブンシーズ
相手 :タイトルホルダー、
ライラック、
ジャスティンパレス、
タスティエーラ (6点)
④軸馬 :スルーセブンシーズ、
相手 :タイトルホルダー、
ライラック、
ジャスティンパレス、
タスティエーラ (6点)
の計20点。
デビュー以来どのような条件でも4着以下のないスターズオンアースですが、枠順発表前から「唯一4着以下に沈むことがあるとしたら、この有馬記念(*)」だと思っているのですが、個人的に好きな馬なので、こられて後悔しないように三連複の組み合わせだけはおさえておきます。ただ、さすがに8枠2頭が同時に馬券圏内という可能性は僅少かなという買い目です。
(*)今年に入ってから芝2200メートル
以上の重賞レースにおいて連対以上と
いう実績がないこと(同馬が3歳馬で
あればオークスの実績だけで足りるの
ですが)、特に中山・阪神芝2200
メートル以上での実績がないことと、
前走JC組は過去20年まで遡っても
叩き3戦目以上の馬しか馬券になって
いないことがネック。
一方、ライラックに関しては、ここでは足りない気もしますが、好枠を引いたこと、前述のとおりクイーンズリングと同じ匂いがすること、あとJRAのウェブCMで何故か「ブラストワンピース(4枠)」を強調していたのが、頭に残ってまして…この馬も一応おさえます。
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