2023年朝日杯FS⑤(馬券を組み立てたけど→変更)

前の稿(④馬券を組み立てる)で朝日杯の買い目を

としたのですが、いくつか看過できないデータがありましたので、ちょっと変更したほうが良いかな?と思っています。

朝日杯が阪神で行われた過去9年で、ごく何頭か例外はあるものの、基本的には「前走33番人気以内」で「3着以内」の馬しか馬券圏内に入っていません。1〜3番人気馬が揃って飛んだ2016年でさえ、連対馬は前述の傾向が当てはまりましたし、前走8番人気だった3着馬(ボンセルヴィーソ)でさえ前走2着でした。

さらに今回の出走馬を管理する各調教師の阪神芝1600メートル戦での実績をみて見ると、出走頭数の少ない牧浦、上原両調教師や出走経験のない調教師はともかく、村山、中尾両調教師に関しては2桁出走して一度も馬券圏内にきていません。

馬は、スプリンター、マイラー、ステイヤーもそうですし、坂のあるコース、平坦なコース、休み明け、連闘等々、それぞれの馬の資質や出走するレースの条件などによって調教方法が違ってくるはずですし、調教師ごとに得意不得意が自ずと出てくると思います。例えば、古い例ですが、皐月賞とダービーを無敗で制し、菊花賞も2着だったミホノブルボンは血統も馬体も1200か、もっても精々1800〜2000までと言われていましたが、管理していた故戸山調教師の徹底した坂路スパルタ調教で3000メートルまでもこなしました。菊花賞で敗れた相手は純粋ステイヤーのライスシャワーですから、戸山調教師の「鍛えて馬を強くする」という理論の賜物だったと思います。

もうひとつ、気になるデータですが、阪神芝1600メートル戦における種牡馬別の実績です。

出走頭数に差があり、ヤマカツエースに関しては3頭のみですが、ビッグアーサー、エイシンヒカリに関しては全く勝てていません。

さらに言えば、エイシンヒカリはもちろん、ビッグアーサーも1600メートルは一応こなしますが、エイシンヒカリは「京都専用種牡馬」の感がありますので、前走(京都芝1600メートルのデイリー杯2着)を鵜呑みにはできないと思います。

ビッグアーサーのほうは、札幌(前々走)や東京(前走)よりも阪神(今走)のほうが走りますし、サトミノキラリ自体も1200から1400と距離が伸びたほうが、競馬振りが良くなっているように見えますので、一応おさえておいたほうが良いように思います。

もちろん繁殖牝馬(母父、母系)にもよりますし、突然変異もあります。また、前述のとおり調教方法で変わる部分はありますが、基本的には、種牡馬の成績は各馬の当該コースに対する得手不得手に直結します。

以上を踏まえると、④サトミノキラリ(父ビッグアーサー)、⑬ナムラフッカー(前走10番人気3着、かつ村山厩舎)ふ、⑮エンヤラヴフェイス(父エイシンヒカリ、前走8番人気2着)は割引が必要です。というか、馬券の点数を絞るのであれば思いきって消しで良いかもしれません。

と言いつつ、サトミノキラリは前述に加えて父ビッグアーサーにサドラーズウェルズを内包している(過去3年でサドラーズウェルズを内包している馬が必ず1頭は馬券に絡んでいる)点を踏まえ、おさえておきます。

ちなみに現在4番人気のエコロヴァルツも調教師データからは消しですし、現在6番人気のセットアップ(父デクラレーションオブウォー)も積極的には買えません。

ということで、変更した買い目は以下のとおり、三連複フォーメーションで7点です。

穴馬としては、ナムラフッカーとエンヤラヴフェイスを抜いたかわりにサトミノキラリを入れ、そこそこ人気のタガノエルピーダをおさえます。前の稿で書いたとおり、1〜3番人気は馬券から外しづらいので、全体的に人気サイドの馬券になってしまいますが。

とりわけ、人気サイドの③ー⑧ー⑰はトリガミにならないよう、少し厚めの資金配分で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?