2023年エリザベス女王杯③(3歳馬)

このレースに出走した3歳馬については過去10年で【2、4、2、30】となっており、当たり前といえばそうですが、秋華賞組が【2、3、1、24】と中心になっています。秋華賞以外から馬券になったのは2頭いて、今のレース体系だと2勝クラスに相当する条件戦(鳴滝特別)1着から本番2着だった2013年のラキシスと、オークス1着から直接臨んで3着だったラヴズオンリーユーです。

今年は、秋華賞3着のハーパー、ローズS2着のブレイディヴェーグ、府中牝馬S10着のシンリョクカが出走します。

シンリョクカは阪神JFでリバティアイランドの2着という実績はありますが、秋華賞でのリバティアイランドとの対決を避けて、古馬相手ではあるものの負担重量が最軽量の53キロで、かつ京都の内回りの2000よりは舞台設定も向いてそうという思惑で府中牝馬Sに回ったようですが、特に見せ場もなく10着というのはいただけません。ここでもかなり善戦して掲示板が精一杯というところでしょう。

ハーパーについては、牝馬クラシック戦線で善戦した実績からは同世代の中で上位クラスの能力があるとは思いますが、いかんせん切れる脚がありません。この馬を重賞ウィナーにした川田騎手への乗り替わりではありますが、クラシック戦線で継続騎乗していたルメール騎手が手放したというマイナスイメージのほうが強いですし、ちょっと手が出ませんね。

残る1頭のブレイディヴェーグですが、この馬はルメール騎手が選んだということからも1〜2番人気でしょう。ローズSもスムーズに運んでいればマスクドディーバともっと際どい競馬になっていたと思いますし、そのマスクドディーバが秋華賞2着と結果を残しましたので、順調に当日を迎えられれば好結果が期待できそうです。秋華賞は体調面を考慮して自重したとのことでしたが、実際のところ同じ馬主(サンデーレーシング)であるリバティアイランドの牝馬3冠がかかっていたので、この馬は使い分けられたのではないかと個人的には思います。今のところ、人気如何にかかわらず私の本命候補です。

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