2023年朝日杯FS②(前走距離とレース間隔)
まず、過去10年における「前走距離とレース間隔」について、ふたつの表を載せます。
上が朝日杯FS(中山で施行された1回分も含まれますが、ほとんど傾向分析に影響ないと思います)、下が阪神JFです。見てのとおり微妙に違います。
一応、阪神JFに比べて、朝日杯FSのほうは「①マイルに特化した馬」が「②秋にひとたたきされているほうがよい」というふうには見えます。
①に関しては、JRAのレース体系が年々整備されてきていたり、海外のレースも選択肢として増えていたりして、昔に比べて「何がなんでもクラシックを目指す」というモチベーションが変わってきているというのはあると思います。前の稿で書いたとおり、朝日杯好走馬がクラシックでも好走するケースが少なくなっていることからも、むしろNHKマイルCを目標にする馬の登竜門になっているということは間違いないと思います。
また、前走距離に関する阪神JFとの若干の違いは、負担重量の差はついているといっても牡馬と牝馬の力差がある中で、まだまだ牝馬はローテーションの選択肢が少ないということなのでしょうか。レース間隔の傾向の違いについても、牡馬と牝馬の体力差なのでしょうか。
秋シーズンの中央競馬は、9月の中山・阪神から始まって、東京・京都、そして暮れの中山・阪神と続きます。
この前走距離とレース間隔のデータは、前の稿でも書いたとおり、東京や京都(あと阪神の外回り)での好走実績の有無と捉えるのが良さそうです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?