2023年マイルCS③(コース適性+展開)
今年のマイルCSは、本来の京都競馬場に戻って行われます。
京都競馬場は、本レースに関して言えば3回分の期間、改修工事が行われていたため、今回の出走予定馬の中には京都コースを経験したことのない馬も少なからずいます。
ですので今回は、各馬の京都外回りコースへの適性の見極めが、より重要になってくると思っています。
以下は、中央競馬主要4場のコースレイアウト(主に高低差)をJRAのホームページから引用したものです。
▽京都
▽東京
▽阪神
▽中山
エリザベス女王杯の分析の際にも触れましたが、京都(外回り)や東京は素早いギヤチェンジとトップスピードの「持続力」や「もうひと伸び」が要求されるコース、対して阪神や中山はコーナーで徐々にギヤチェンジしていく「機動力」や急坂で一気に加速する「パワー」と「瞬発力」が要求されるコースであり、マイルCSに好走馬を出すステップレースとして、毎日王冠や富士Sがあげられるのも、京都と東京で求められるものが近いからだと、個人的には捉えています。
ご承知のとおり、2020〜2020年のマイルCSに関しては、阪神競馬場で行われ、昨年の勝ち馬はゴール前強襲したセリフォスでした。
セリフォスの鞍上は、新馬と2戦目の手綱をとった川田将雅騎手です。そのときのレース運びや直近(安田記念2着)の結果、さらには今回の相手関係、馬自身の本来のキャラクターから考えれば、好位よりも前で道中を運び、直線早めに抜け出す競馬になると、私は思います。
一方、シュネルマイスターはと言うと、現状では後ろ目を追走するしかないと思います。エンジンのかかりが遅く、ずっと差し届かずのレースが続いていますけど、下り坂で押して行ける京都外回りは、この馬にとって相当メリットがあると思います。
シュネルマイスターの鞍上は、好調なルメール騎手ですし、この馬は確実に上り最速に近い脚を使いますから、各馬・騎手とも比較的早めに動いていく競馬になるのではないでしょうか。
いずれにしても、本来のセリフォスは「末脚の破壊力」よりも「立ち回りの上手さ、自在性」で勝負する馬だと思っていますので、京都の外回りコースに変わる今回は、より京都コースがプラスになるであろうシュネルマイスターに、ゴール前でハナ差交わされる可能性があると思っています。
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