2023年エリザベス女王杯⑩(リピーター)

このエリザベス女王杯というレースは、同じ馬が複数年連続して馬券に絡む傾向があると言われていますので、ちょっと過去10年の対象馬(いわゆる「リピーター」)をチェックしてみました。

対象馬は、ラキシス、ヌーヴォレコルト、ミッキークイーン、モズカッチャン、クロスコミア、ラヴズオンリーユー、ラッキーライラックの7頭です。

3年連続2着のクロスコミアはとりあえず特殊なケースだとして、同馬を除く6頭のうちラヴズオンリーユー以外の5頭は、いずれも2回目のエリザベス女王杯と「同一年」に「国内のG2以上の牡馬混合重賞」で最低1回は馬券に絡んでいました。この条件に該当しないラヴズオンリーユーに関しては、1回目のエリザベス女王杯で3着となる以前にオークスを勝ってG1馬となっており、しかも無敗で1回目のエリザベス女王杯に臨んだ馬です。また、牡馬混合の「G2」ではありませんが、G3(鳴尾記念)では勝ち馬と着差無しの2着でした。

今年のリピーター候補馬は2頭、ジェラルディーナとライラックです。一部の競馬メディアでは「リピーター」であることを理由としてライラックを推している記事もあり、やや穴人気になっている感もなくはありません。

ジェラルディーナは昨年のエリザベス女王杯を勝った直後の有馬記念0.7秒差3着、ライラックは直前の府中牝馬Sにおいてなかなか内容のあるレースをしたうえで0.1秒差3着となっていますが、先にあげた過去10年のリピーターの条件には、残念ながらあてはまりません。

ライラックに関しては、現時点で3〜4番人気です。「3番人気の4歳馬」ということになると、データ的には「関西所属」の「外国人騎手」騎乗ではないものの、馬券圏内に来る確率はかなり高くなります。ただ、この馬は人気になっていないときのほうが走る傾向があるので、買い材料、消し材料、どちらを重視するか悩ましいところです。

ちなみに、先にリピーターとして取り上げたラキシスの1回目については、当時の500万条件(現在の1勝クラス)と1000万条件(同2勝クラス)を連勝して本番は2着となりました。今年はゴールドエクリプスが小倉記念3着、3勝クラス勝ちで本番に臨みます。

単純な「格」というか「戦歴」としては、今年のゴールドエクリプスのほうが上だと思いますが、果たしてどうでしょうか。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?