2023年有馬記念⑤(5歳馬)
5歳馬は過去10年で57頭が出走し、馬券内率が21.1%【4、3、5、45】となっています(牝馬の評価は②の稿で。以下同じ)。
4歳馬との比較でみると、以下のとおり連対率では4歳馬が優勢、勝率と馬券内率に関しては5歳馬の方が優勢ですが、馬連や三連単の買い目を絞るのでなければ、ここは「古馬は5歳馬が若干優勢」ぐらいの捉え方をしておけば良いでしょう。
勝 率/ 連対率/馬券内率
・4歳 4.4/13.3/17.8
・5歳 7.0/12.3/21.1
馬券圏内に入った5歳馬に関して、臨戦過程と実績を詳しくみると以下のとおりです。
5歳馬が有馬記念で好走する(馬券圏内に入る)ためには、当該年の前半に海外遠征している馬もいますが、①基本的には前走国内G1で5着以内、②過去に菊花賞や天皇賞・春といった3000メートル以上のG1で好走していることが条件になるようです。
今年はシャフリヤール、タイトルホルダーの2頭が5歳世代の代表として有馬記念に挑みます。
シャフリヤールは、今年はドバイシーマクラシックから米ブリーダーズカップターフと海外G1を転戦し、直近は香港ヴァース出走に向けて現地入り・調整していましたが、体調不安(不整脈の疑い)から出走を取りやめて帰国、体調に問題がないことを見極めて急きょ有馬記念への参戦を決定しました。
一方のタイトルホルダーは、連覇をかけて単勝1桁台の1番人気で臨んだ今年の天皇賞・春は競争中止(発表は右前肢跛行)となってしまいましたが、秋シーズンになってオールカマー(2着)から戦線復帰し、前走、同馬にとって得意な条件ではないと思われた東京芝2400メートル(ジャパンカップ)で5着に入り、この有馬記念を引退レースとして臨みます。
この2頭について前述の好走条件に照らしてみると、菊花賞と天皇賞・春を勝ち、宝塚記念(1着)で一定のスピード能力も示しているタイトルホルダーに軍配が上がります。
引退レースとはいえ、タイトルホルダーに関してはそこそこの人気にしかならないと思いますので、馬券的には狙いどころかもしれません。
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