2023年マイルCS⑤(富士S組)

富士SがマイルCSの主要ステップレースとして、相応に本番へつながっていることは、以前の稿で触れたとおりですが、今年の富士S組からは、「ナミュール」と「レッドモンレーヴ」の2頭に注目したいと思います。

富士Sは、55キロを背負ったナミュールに対してレッドモンレーヴは58キロ、直線はインで馬込みを捌いて33.8の脚で上り、見事1着となったナミュールに対して、大外から33.7の脚で0.2秒差2着のレッドモンレーヴ。

レース映像を見てみると、上手く立ち回って一瞬の脚を使ったナミュールよりも、実質的にはレッドモンレーヴのほうが長く良い脚を使っていますし、本番の負担重量(ナミュールのプラス1キロに対して、レッドモンレーヴは不変)を考えれば、単純計算としては同着ということになるのですが…

これは、あくまでも私が富士Sのレース映像を見た印象なのですが、レッドモンレーヴはナミュールとの差を約1馬身まで詰めたところでレースを止めているように見えました。ですので、本番でも両馬が逆転することはないという判断をします。

では、ナミュールのほうはどうかということですが、私の見立てとして、この馬は「立ち回りの上手さ」と「一瞬の脚」が持ち味で、ベストパフォーマンスはスタニングローズの2着に入った秋華賞(阪神内回り)だと思います。その後のG1でも勝ち切るだけの力は見せていませんし、ここも「ちょっと足りないかな」と思います。

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