第5文型を取る動詞・その1

こんばんわ。northern_brightです。前々回は第5文型を取るmakeを学習しました。もちろんmake以外にも第5文型を取れる動詞はたくさんあります。その中でも基本的な動詞を今回は紹介していきますね。

・ find

○3 I found the book.

この英文では主語(S)わたし(I) ≠ 目的語(O)その本(the book)

第3文型でのfindの意味は「〜をみつける」という意味なので、「わたしはその本を見つけた。」という意味になります。(第3文型)

しかし

○5 I found the book interesting.

となった場合、「×わたしは面白い本を見つけた。」という意味には原則的になりません。(英語の場合、原則的に右から左に形容詞が名詞を修飾することはありません。)

ひつこいですが主語(S)と目的語(O)の関係を確認しておきます。

主語(S)わたし(I) ≠ 目的語(O)その本(the book)

なので、the bookは他動詞findの過去形foundの目的語になります。

その上でここではthe bookとinterestingの関係が

主語(〜は・が)と述語(〜である。)の関係(その本は面白かった。

であることに気づいてください。他動詞の後で

目的語(O)と後の言葉(C)に主語・述語の関係がある。(The  book was interesting.)

場合にはfindは第5文型を取る動詞となり、

「わたしはその本が面白いと思った。」

という意味になります。すなわち第5文型でのfindは「目的語(O)を(C)と思う」という意味に変わるということです。

・ call

・ 第3文型

○3 I called the girl.

この英文では主語(S)わたし(I) ≠ 目的語(O)その女の子(the girl)

なので、the boyは他動詞callの過去形calledの目的語になります。第3文型でのcallの意味は「〜(の名前)を呼ぶ」、「〜に電話をする」という意味なので

「わたしはその女の子(の名前)を呼んだ。 // わたしはその女の子に電話をした。」という意味になります。

しかし

・ 第5文型

○5 I call the girl Maiyan.

となった場合、「×わたしはまいやんという女の子(の名前)を呼んだ。 // わたしはまいやんという女の子に電話をした。」という意味には原則的になりません。

ひつこいですが主語(S)と目的語(O)の関係を確認しておきます。

主語(S)わたし(I) ≠ 目的語(O)その女の子(the girl)

なので、the girlは他動詞callの目的語になります。その上で、

他動詞の後で目的語(O)と後の言葉(C)に主語・述語の関係がある(The girl is Maiyan.)

場合にはcallは第5文型を取る動詞となり、第5文型のcallは目的語(O)を補語(C)と呼ぶ、という意味になるので、

「わたしはその女の子をまいやんと呼ぶ。」

という意味になります。

・ leave

leeveはちょっと難しい単語です。

・ 第3文型の時 ・・・ 「〜を置き忘れる。〜を去る。」などの意味があり、

○3 I’ve left my cell phone in the train. (わたしは電車の中に携帯電話を置き忘れてしまった。)

この英文では主語(S)わたし(I) ≠ 目的語(O)自分の携帯電話(my cell phone)。第3文型になります。

He left Japan last month. (彼は先月日本を去った。)

この英文でも主語(S)彼(He) ≠ 目的語(O)日本(Japan)。第3文型になります。まちがっても「彼の左には日本、最後の週の事だ。」とは訳さないようにしてくださいね。

・ 第4文型の時 ・・・ 「O1にO2を残す」などの意味があります。

○4 The man left me a message. (その男はわたしにメッセージを残していった。)

・ 第5文型

○5 I left the door open.  (わたしはドアを開けたままにしておいた。)

この英文では主語(S)わたし(I) ≠ 目的語(O)そのドア(the door)なのでleaveは他動詞です。

そのleave (他動詞の後で

目的語(O)そのドア(the door)と補語(C)開いている状態が主語・述語の関係にあります。(The door was open.)このときleaveは

・ OをCのままにしておく。(勝手に、無意識に...にしておく。)

という意味になります。

・ keep

・ 第2文型の時 ・・・ 「〜のままでいる。」という意味になります。

○2 You should keep quiet. (君は黙っているべきだ。)

You = quietなのでSVCの関係が成立します。

・ 第3文型の時 ・・・ 「〜を保つ。続ける。持ち続ける。」などの意味があります。

○3 You should keep a safe distance under these circumstances. (こんな状況下では安全な距離を保つべきだ。)

You ≠ a safe distanceなのでSVOの関係が成立します。

・ 第5文型では

○5 I kept the door open.  (わたしはドアを開けたままにしておいた。)

この英文では主語(S)わたし(I) ≠ 目的語(O)そのドア(the door)なのでkeepは他動詞です。

そのkeep(他動詞)の後で

目的語(O)そのドア(the door)と補語(C)開いている状態が主語・述語の関係にあります。(The door was open.)このときkeepは

・ OをCのままにしておく。(意図的に、わざと、敢えて...にしておく。)

という意味になります。

leaveとkeepの違いを問う問題は大学入試でそれほど出題される訳ではありません。しかし英作文では違いを意識しないと減点、ないしは零点の可能性もあるので注意してください。

そしてここまで説明した語は文型によって意味が変わる語の代表です。まとめておきましょう。

・ find 第3文型 〜を見つける。 // 第5文型 OをCだと思う。OがCだとわかる。

・ call 第3文型 〜を呼ぶ。〜に電話する。 // 第5文型 OをCと呼ぶ。

・ leave 第3文型 〜を去る。〜を置き忘れる。 // 第4文型 O1にO2を残す。 // 第5文型 (無意識に)OをCのままにしておく。

・ keep 第3文型 〜を保つ。続ける。持ち続ける。 // 第5文型 (意図的に、わざと、敢えて)OをCにしておく。)

・ name

nameは中学校1年生の時名詞で「名前」という意味で習いますが、動詞の意味もあります。(〜に...という名前をつける。と名付ける。)

nameという動詞は補語(C)がないとイメージの共有ができない動詞です。

We named our baby.

この英文では主語(S)わたし(I) ≠ 目的語(O)わたしたちの赤ちゃん(our baby)

「わたしたちは自分たちの赤ちゃんに名前をつけた。」

名前、って大事ですよね。設楽馬太郎、ってすごくいい名前らしいんですが、「おーい、馬太郎、お前荷物運べよ!」っていじめられそうだし、日村天照(あまでうす)だと急にふざけているみたいになります。だから赤ちゃんの名前を補って説明する語を加えてみましょう。

We named our baby Mai. (私たちは自分たちの赤ちゃんにマイと名前をつけた。)

これだったら、愛称は「まいまい」とか「まいやん」とか「まいちゅん」みたいにかわいく呼ばれそうですよね。赤ちゃんの将来は安泰そうです。

おっと英語の話を忘れていました。Maiはour babyがどんな名前であるのかを補って説明する語なので、補語(C)になります。すなわち、この例文は第5文型(SVOC)になる、ということです。

次回も第5文型を取る動詞について説明しますね。

もしここまで読んでくださった方がいらしたら、ありがとうございます。

心より深く感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

では、また次回よろしくお願い致します! バイピチ!

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