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ありがとうスティッフェリオ

仕事帰りにふとTwitterを除くと、「スティッフェリオ引退」の情報が流れてきました。

え、引退?ケガしたとか聞いてないけど…。
ノーモーションで投げ込まれた一報に私は受け身も取れず、一時立ちすくんでいました。


スティッフェリオ。
その馬名の由来は「オペラ作品名。近年発見され蘇った名作でシリアスな内容」だそうです。

「アイーダ」など数々の大ヒットオペラを世に送り、「オペラ王」(オペラオーではない)の異名を持つ19世紀イタリアの大作曲家ジュゼッペ・ヴェルディの作品のひとつで、「妻に浮気されたスティッフェリオという名の司祭が苦悩の末に最後は妻を許す(大意)」という確かに「シリアスな内容」。

余りヒットせず、のちにヴェルディ自身によって「アロルド」と改題され、「スティッフェリオ」自体は100年以上台本が行方不明になっていたようです。

父「ステイ」ゴールド、母シリアスアティテュード(←シリアスな態度、的な意味)の牡馬につけるにはこれ以上ない馬名ですね。

しかも最初は目立たず徐々に力をつけて古馬になってから地力を発揮していくあたり、当初は人気なかったけれど台本発見後は頻繁に着実に公演を積み重ねている(らしい)オペラのスティッフェリオと重なる部分もあるのではないでしょうか。


この秋も来年も走って重賞タイトルを積み上げて、いずれはGⅠも…。と思っていただけに、非常に残念でなりません。

母系にはブランドフォード、マンノウォーと希少な血が入っているので何とか種牡馬になって欲しいものですが、こればっかりは一ファンにはどうすることもできず。

ただただスティッフェリオの今後が明るく開かれんことを願うのみです。

ありがとう、スティッフェリオ。


・・・でも、今年の春天、勝たせたかったなぁ…。

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