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追っかけの、追っかけによる、追っかけのためのnote

お久しぶりです。
日本プロ麻雀連盟の厚谷です。
書きたいネタもなかったのでしばらくnoteをサボタージュしていましたが、女流プロ追っかけの話題がTwitterタイムラインにあふれてきた以上、
ここで書かなければいつ書くんだ乗るしかない、このビッグウェーブと思い、久しぶりに筆を執った次第です。

正直なところこんなnoteを書いたら連盟から怒られるかもしれないし、特大ブーメランが自分に刺さるんじゃないかと思っています。
それでも黒木さんや他の連盟理事の方よりも追っかけの立場に近い自分だからこそ書けることもあるんじゃないかと考えて、かなり日和りながら書いていきます。
長文になりますが、お時間の許す限りご覧になってください。

※厚谷が個人的に知った情報と個人的な意見を基に書いています。
 文句等々は私に直接お願いします。
 途中口語体になり口調が荒れます。ご了承ください。

はじめに

女流プロという存在は、黎明期とは違い ファン=追っかけ がいないと成り立たないものになっています。

大半の女流プロが雀荘でのメンバー業・ゲスト活動をメインの収入としており、男性プロよりも時給等諸々の条件で優遇されている場合がほとんどです。
雀荘としても女流プロがいることによってメリットがあるから高待遇にするわけで、経営面だけを考えて端的に言えば、「女流プロに会いに来たお客様によって発生する売上が、女流プロを勤務させることによって発生する経費を上回る」必要があるわけです。完全に上回らなくとも、新規のお客様が女流プロのいない日にも時々来てくれるようになればお店としてはプラスにはなりますが。

真面目な話、お金に余裕のある人が利益度外視でゲストを呼んでいる雀荘でもなければ、お店にとってメリットにならないのにわざわざ高待遇で女流プロを雇ったりゲストに呼んだりする意味はないんですよね。

…とまあ別に経営者でもないのに前置きから偉そうにだらだらと書いてしまいましたが、「だからこそ我々追っかけがちゃんとしないとダメだよ」ってことを伝えたかったです。
推し女流プロの仕事が減って会う機会が減るのは嫌でしょう?

ちなみに厚谷が追っかけを始めた経緯等々はこちらを参照。
プロフェッショナル 追っかけの流儀|あつやきたまご|note

それでは本題です。

写真撮影規制

このnoteをご覧になっている方々には今更説明するまでもないと思いますが、発端となったのは日本プロ麻雀連盟のこちらのツイート。

黒木さんのnoteも公開されています。
プロ雀士の撮影規制の裏事情|近代麻雀黒木|note

で、雀荘での写真撮影会を目の当たりにしている僕の率直な感想は、
「やっと規制されたか」です。

店内で女流プロの手が空いている時にツーショットを1枚だけ撮るくらいならまだしも、女流プロが本走中のところに代走を入れさせて写真撮影をしたり、店外で10分以上も時間をかけて機材付きで何枚も撮影している様子も見ています。

「アナタたちは店や他の追っかけのこと、そして女流プロ本人の気持ちを考えたことはないのか?」

店にとっては撮影で独占しているその時間にも給料が発生しているし、同じ料金払ってる他の追っかけが交流する時間が減るんだよ。アナタにとっては一人のゲストを追っかけてるのだろうけども、ゲストにとってはみんな平等なお客様なんだよ。しかも2半荘だけ打って撮影会タイムとか何を考えているんだ。
もっと酷いのは女流プロの勤務時間が終わっているのにまだ拘束してる追っかけ。そんなのは論外だ。サビ残したい人間なんてこの世に存在しねぇ。逆にその女流に対しての嫌がらせって言われた方がまだ納得できるわ。

立場上断りにくいから断られてなかっただけなんです。気づいてください。

とまぁ雀荘で何が起こっているか実際に見たことがない人のために説明するとこんな感じです。

では日本プロ麻雀連盟から発信された規制内容を順に見ていきましょう。

①ゲスト先の写真は1パターンのみ

上記のように一人で何枚も撮影する追っかけがいるせいで、当然のことながら時間的に迷惑を被ります。
写真撮影はゲストを独り占めできる時間ではありません

②特別なポーズを要求するのは禁止

これは①と重なる部分がありますが、何パターンもポーズを変えて撮影、しかもポーズを指定して際どい体勢での撮影もあったりします。
女流プロの中には撮影される仕事を生業としている方もいますが、大半はそんな撮影をされるために麻雀プロになってゲストに入ったりはしていません。しかもタダで
Mリーガーの各チームによるポーズや、もはやポーズの代名詞となっている「指一本で有名になった男」などは可という認識ですが、それ以外の方々には過剰なポーズを要求しないようにお願いします。

③照明やレフ板などの機材使用禁止

さて真にヤバいのはここからです。
僕は連盟の理事会には当然参加していないので詳細は知りませんが、規制に踏み切った直接の原因はこの③かと思います。

まず第一に、

一体何をしに雀荘に来ているんだ。

綺麗な女流プロを綺麗に撮りたい気持ちは分からんでもないです。
が、雀荘は綺麗な写真を撮る場所ではない
ゲーム代を払って麻雀をしてください。

女流プロからすると、時間取られるわ別料金発生するわけでもないわで特にメリットはありません。
「綺麗に撮ってもらえる可能性が多少上がる」程度です。
元々みんな綺麗なんだわ。なのに綺麗に撮れてないんだわ。フシギダナー。

で、話に聞く限り一番ヤバい存在が、
「足元にライトを設置し、スカートの中を盗撮する」という行為を繰り返していた輩です。普通に犯罪です。
ライトに見せたカメラだったとの話も聞いています。

その方は写真撮影をする際、「ライトをまたいだポーズ」を要求するなどしています。そしてポーズを拒否すると「もうゲストには来ない」などと言い始めるとのことです。
正直なところ「ライトをまたいだポーズ」など要求されたら、男の僕でも「えっ、いや、なんで?」となります。女性ならなおさらでしょう。
その足元からライトアップされている写真を見ると、わざわざ加工でライトを消している写真もあるんですよね。写ってはいけないものでも写っていたのでしょうか。

こんなことがあっては機材の使用が禁止されるのも当然です。というかもっと早くに禁止してあげてほしかった。

④店外での撮影禁止

こちらもかなりの問題です。
特に店内から店外が視認できない店舗では外で何をされるかわかりません。
写真撮影とは別の話ですが、「店外でエレベーターを待っている間に抱きつかれた」などという話も耳にします。これも当然犯罪です。

店外が視認できない店舗では、女流プロがお見送りに行く際に男性従業員も必ずついていくくらいのことをしないと安心できないと思います。
ついていっても「二人で話がしたい」などと言って店内に追い返そうとするような輩もいるらしいですが。とんでもねえな。


規制内容を4点まとめましたが、この内容に引っかかる追っかけって本当にごく一部です。大多数の普通に健全に追っかけをしている方々にとっては迷惑甚だしいです。
小学生でもわかるような常識すら無い人間のせいでわざわざこのような規制を作らなきゃいけないのは、追っかけとしても麻雀プロとしても残念極まりないです。

これ以上の規制を作らないためにも、常識と節度を持って女流プロを応援してもらいたいと思います。


おまけ より良い追っかけになるために

せっかく追っかけがテーマのnoteを書いたので、ついでに「より良い追っかけになるために」というテーマで書いていこうと思います。
後半になるにつれてヤバさレベルが上昇します(麻雀プロなのに麻雀プロの追っかけしてる時点でヤバいという意見は謹んでお受けします)
飲み会で話題になって酒の肴となりたくない場合はよく読むことをオススメします。

※あくまで厚谷個人の主観です。

①清潔感のある格好を

ぱっと見であまり清潔感がない人が、「いやちゃんと風呂入ってるし洗濯もしてるし!」などと言う(実際に聞いたことはないが)。
実際に清潔かどうかは問題じゃない、清潔感があるか、だ(とはいえ風呂に入っていないとかはスーパー論外)。

例えば、1週間洗われていないポメラニアンと、無菌室で育てられて雑菌が全く付着していない《黒光りするG》だったらどっちに触れられるかという話だ。大半の人間は前者で答えるだろう。

爪を切れ。靴は磨いてこい。シミ付きのTシャツなんぞ早く捨てろ。差し入れを買ってくる前に身だしなみを整えろ。
ユニクロでもしまむらでもいい。白のTシャツに紺色のカジュアルシャツを羽織り、濃いグレーのジーンズを穿け。オシャレっぽくなる。多分。

②従業員や同卓者には丁寧に

ゲストの女流プロとは楽しげに会話しているのに、メンバーにはめちゃくちゃ横柄な態度の人、たまにいるね。そんな奴絶対にモテないね。
あと点棒とか牌とかを投げる人、生理的に無理だね。

そういう僕は麻雀中めちゃくちゃ不愛想です。でも点棒投げたりは絶対にしないし、飲み物を持ってきてくれたメンバーさんには必ず「ありがとうございます」を言います。メンバーから見るとこれだけで印象が全然違います。マジで。

③対局中はスムーズに

ゲストプロと話しながら打つのは別に良い。ただし手は動かし続けろ。なぜ牌をツモる手が空中で止まったまま会話をしているんだ。まさかとは思うが、少しでも長くゲストプロと同卓していたいとか思って時間を稼いでいるのではないだろうな。

初心者で打つのが遅い分には構わない。ただその場合は卓に入る際に一言添えよう。一言添えた上でも文句を言ってくるような人間は、「人としてどうか」というレベルなので逆に生温かい目で見守ろう。
ただ、長考するたびに腕を組んだり、立直を打っているのに立直を受けている人よりも摸打が遅いとかはやめよう。シンプルに時間の無駄。

④同卓できない時間帯でも卓に着け

まだ地方にいたころの話。そこの地域の雀荘で初めてゲストプロを呼んだ。
するとどうだろう、普段は来ない客層が大勢来店したところまでは良い。だが彼らは同卓できるタイミングまで一向に卓に着こうとしないのだ。
麻雀卓は3つ空いているのに待ち席には5人いるという意味不明な現象が起こっている。
あの時の店長さんの「こいつらなんなんだよ…」という言葉が今でも忘れられない。

雀荘では卓に着いて麻雀をしてくれないと1円の売上にもならない。そもそも卓に着かなくてもおしぼりやらドリンクやらの経費が発生している。
同卓できないタイミングでもおとなしく麻雀して待つのだ。

⑤しつこくご飯に誘うな

一回誘ってみるくらいならまだいい。だが何度も断られているのにリベンジをするな。好きなわけでも仲がいいわけでもなく、素性もよく知らない男と二人でご飯は普通行かない。
「○○さんは行ってくれたのに」とか他の人を引き合いに出すのもやめろ。
麻雀プロはみな個人事業主だ。自分の仕事は自分で決める
「その子はその子、私は私」だ。

え?
「ご飯行くのは仕事じゃなくプライベートだろ」
って?
じゃあなおさらだ。
二人でプライベートでご飯に行けるほど仲良くないだけだ。
気づいてくれ。

⑥入り待ち・出待ちは絶対にやめろ

こんなことをわざわざnoteに書くこと自体馬鹿馬鹿しいが、普通に存在しているから仕方がない。

勤務先の雀荘に出勤しエレベーター待ちをしていて後ろから「待ってたよ」と声をかけられたり、だいぶ前に店を出たはずの客が駅のホームで待っていたり、こんなことは恐怖でしかない
女性にとって男性は、ほとんどの場合で力で勝てない存在なのである。
「厚谷くんとなら喧嘩しても普通に勝てそう」などと某Barの店長に言われたことがあるが、それでももちろん駄目である。

最近耳にした話では、対局会場での入り待ちまでもが発生しているらしい。クレイジーすぎる。
対局前にメンタル攻撃するな。もう応援する気ないだろ。
俺がやられたらむしろ同卓者からの卓外精神攻撃を疑うレベルだわ。

そもそもなぜ入り待ちや出待ちをするのだ。
話したいから?好かれたいから?
そんなことをしている時点で好感度など大暴落、ブラックマンデーである。
雀荘からは出禁を食らい、最悪の場合は警察沙汰になり二度と会うことすらできなくなるかもしれない。

雀荘内の関係性を店外に持ち出すな。
やっていいこととダメなことの区別をつけろ。以上。


今回のnoteはこれで終わりです。
おまけをつけたせいでかなりの長さになりました。
最後まで読んでいただいてありがとうございます。

繰り返しになりますが、
ごく一部の追っかけの存在によりこのような規制がかかったことはとても残念に思います。

このnoteで少しでも被害が減ることを切に祈っております。

では、また会う日まで。

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