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【地下鉄南北線】ゴムタイヤパンクで一部区間不通。昼間の利用客や帰宅ラッシュを直撃した“終日折り返し運転”

概要

2024年4月22日14時ごろ、北区北40条西の地下鉄南北線麻生駅(以下表記、「麻生」)の施設点検の影響で、「北24条」〜「真駒内」の14駅間で折り返し運転が実施され、「麻生」〜「北24条」間は終日運転見合わせとなりました。なぜこのようなことが起きてしまったのでしょうか…

実は、同日11時ごろに「麻生」〜「北24条」間を走行していた真駒内行き列車のタイヤがパンク(というよりかはバーストに近いが、ここでは“パンク”と表現します)。パンクした列車はそのまま真駒内まで無事に走破。パンクした場所は「麻生」付近のポイントとみられ、同区間で線路点検が実施される為の折り返し運転だったという訳です。

北24条ゆき列車の電光掲示板 (真駒内駅で撮影)
車内液晶掲示板もしっかり対応 (真駒内駅で撮影)
発車標には「北24条」行  の表示が (中の島駅で撮影)

交通局によるとタイヤがパンクするのは2016年以来8年ぶり。また、「北24条行き」が運行されるのは、記憶が正しければ「北24条」のお隣、「北34条」が浸水した時以来でしょうか…?

折り返し時の対応

各駅に「急告」と銘打った掲示板が掲出 (中の島駅で撮影)

交通局は不通区間となった「麻生」〜「北24条」について、代替バスを運行。帰宅ラッシュ時の16時・17時はバスターミナルに長蛇の列ができたとのことでその混乱ぶりが窺えます。僕も「北24条」に調査に行ったのですが、23時ごろだったということもあり、ほとんど利用客はいませんでした。(所要の為、夕方に調査することができませんでした)

どこか昭和感漂う臨時停留所 (北24条駅付近で撮影)

札幌の地下鉄に存在する「パンク」という概念

「てかそもそも地下鉄でしょ? パンクってなに?」と思った方も多いと思います。実は札幌市を走る地下鉄3路線の車両には実は自動車や自転車のように、ゴムタイヤが採用されています。メリットとしては加減速しやすい・急勾配も走りやすい等があげられますが、維持費が高いことや今回のようにパンクしてしまうデメリットも兼ねているのが特徴です。ちなみに、ゴムタイヤを採用している地下鉄は国内では札幌のみとなります。「麻生」や「北24条」と同じ南北線の「南平岸」〜「真駒内」の4駅は札幌で唯一、地上を走る区間なのですが、その手前の地下駅「平岸」から地上駅「南平岸」の間にある急勾配を難なく通過できるのは、ゴムタイヤだから成せる技なのかと思います。

開業時代を思わせる「北24条」行き

今回調査して思ったことが1つ。
「南北線って元々は北24条が始発だったんだよなぁ」ということ。現在は「北34条」を挟み、2駅先の「麻生」まで延伸されていますが(個人的にはもっと北に位置する、屯田・太平・篠路くらいまで延伸してほしい)、開業当時の1971年は、この「北24条」が終点だったのを考えると、「約50年前はこれが当たり前だったんだなぁ」と少しばかり思いを馳せていました。

「北24条」行き電車 (真駒内駅で撮影)
「北24条」行き電車 (真駒内駅で撮影)

抗えなかった老朽化の波

今回パンクしたのは南北線5000形。一部編成を除いて、1990年代から活躍しており、導入から30年余りが経過している関係上、老朽化が顕わになってきています。そんな中、2023年11月に発表された「交通事業経営計画」にて車両の更新が発表。2030〜34年に随時更新されるということです。
【詳しくはこちら(記事リンク元:北海道新聞デジタル)】
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/971052/

まとめ

まずは、今回のパンクによる怪我人が出なくて良かったです。終日の一部区間運転見合わせとなり、該当区間沿線には高校・商業施設・住宅街などがあることから、沢山の利用客に影響こそ出てしまいましたが、これは安全性を優先した結果と言えよう。今後とも安全性に最善の注意を払って、市民の足として活躍してほしいですね。ちなみに翌4月23日の始発から「麻生」〜「真駒内」の全区間で運転を再開しています。

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