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【PIT】CARLOS SANTANAがトレード

日本時間7月25日に「2023年TDL展望」を投稿しましたが、早速動きが有りましたね。Pittsburgh Pirates(PIT)が現地時間7月27日、同地区のMILとトレードを成立させました。

放出したのは昨オフに1年契約で獲得したベテランのCarlos Santana、獲得したのは18歳のJhonny Severinoです。今回は獲得選手紹介とトレード雑感を書いていきます。



▶ 獲得選手紹介

Jhonny Severinoは22年1月にINFAで$1.23Mで契約したドミニカン。このクラスではMLB公式のランキングで21位に選出されていました。※PITは11位のTony Blanco Jr.Yordany De Los Santosと契約

マイナーデビューの昨季はDSLで48試合に出場してAVG .268/OBP .333/SLG .391を記録。今季はACLで開幕したものの、左手首の故障で6月5日が最後の出場に。12試合では.250/.288/.583という成績が残っています。

今季52打席(48打数)で12安打を放っていますが、そのうち7本が長打(4HR)というパワーが売りですね。ただ、一方で三振10個に対して四球がたった1個(死球は2個)とアプローチの粗さも目立ちます。

まだ6'1"/185lbsと細身ですから身体作りと並行して、どれだけコンタクト・アプローチを改善出来るかですね。ちなみに、MIL入団時は両打ちでしたが現在は右打席に専念しています。

守備に関しては昨季こそ大半でSSを守りましたが、今季はSSが4試合・3Bが6試合となっており、(前評判通り)強肩を活かして3BやOFとして育成する事になるでしょう。2シーズンで15盗塁を決めて失敗は1度だけなので全く走れない訳でも無さそうですが。



▶ トレード雑感

Santanaは同じく昨オフに加入したAndrew McCutchenRich Hillらと共に、経験の少ない若手ばかりのチームでここまでリーダーシップを発揮してくれていました。それだけに「トレードしない」という選択肢もあった訳ですが…

放出に踏み切った理由はSeverinoを高く評価していたからでしょう。MLB公式のランキングではMIL傘下30位圏外ですが、そもそもマイナー通算60試合しか出場していませんからね。

前半の82試合でAVG .233/OBP .311/SLG .390だった彼が、後半の12試合で.250/.388/.575と一気に打撃成績を上げてきたのもGMのBen Cheringtonからすれば渡りに船でした。

現地では「マイナー低層ではなくMLBに近い選手を獲得するべき」という意見もありましたが、(Santanaで獲れるレベルの)中途半端な2A/3A級のフロアー型よりは完全なシーリング型の方が良いのではないでしょうか。

現在のPITは貯め込んだプロスペクト達が続々デビューするフェイズなので、昨年契約したSeverinoはRule 5 Draftの対象になるのが25年オフとまだ先なのも魅力的。まずは今季中に傘下30位圏内に入って貰いたいです。


【参考文献】


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