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【PIT】Prospect Ranking '24夏【1-20】

今回はPittsburgh Pirates(PIT)のプロスペクトランキングを更新します。前回は春…といいつつ、ダラダラと初夏くらいまでやってしまいました。そこから多くの選手達が出入りしましたからね。

本当は1位から50位までまとめて発表する予定で準備中でしたが、どうやら明日MLB公式のランキングが更新されるらしいと小耳に挟みまして。後出しみたいになるのも癪なので()

ちなみに、前回はこちらのリンクからどうぞ。
【1-10】 【11-20】 【21-30】 【31-40】 【41-50】

前回からは1位のPaul Skenes・2位のJared Jones・21位のKyle Nicolas・28位のHunter Strattonがプロスペクトを“卒業”。SkenesとJonesはフロントスターターとして奮闘し、NicolasとStrattonはブルペンで立派に貢献してくれています。

また、今年のTDLで19位のGarret Forresterと20位のJun-Seok ShimがMIAへ、22位のPatrick ReillyがBALへ、34位のCharles McAdooがTORへ、・50位のLuis PeraltaがCOLへと移籍しています。


▶ 1位~5位

】BUBBA CHANDLER (4位)
】KONNOR GRIFFIN (NEW)
】TERMARR JOHNSON (3位)
】THOMAS HARRINGTON (6位)
】BRAXTON ASHCRAFT (11位)

( )は24年春の順位

昨季までは“素材”としての評価だったBubba Chandlerを文句無しの1位に。今季になってファストボールが100mphを突破すると、与四球や被本塁打を大きく減らすなどスターターとしてひと皮もふた皮も剥けています。

2位は今夏のドラフトで全体9位指名したKonnor Griffin。SSに留まれるかは賛否両論あるものの、アップサイドの大きさは誰もが認めるアスリート。MLB公式ではRonald Acuna Jr.(ATL)をロールモデルに挙げています。

逆に開幕時点で野手トップ評価だったTermarr Johnsonはやや停滞気味、レギュラーにはなれるでしょうが、打撃が予想外の尖り方をして戸惑っています。Luis Arraezを注文したらBrian Dozierが届いた感じ。※それはそれで良いんですが

今季揃って2A級で開幕したThomas HarringtonBraxton Ashcraftはどちらも3A級に昇格済み。Chandlerと共に来季までにMLBデビューを果たすのはほぼ確実でしょうが、誰かはトレードチップにすべきでしょうね。


▶ 6位~10位

【6】NICK YORKE (NEW)
【7】HUNTER BARCO (9位)
【8】MIKE BURROWS (7位)
【9】ANTHONY SOLOMETO (5位)
【10】JACK BRANNIGAN (13位)

( )は24年春の順位

TDLでBOSから獲得したNick Yorkeは22歳ながら3A級で素晴らしい打撃成績を残しています。本職は2Bですが今季守り始めたLFに加えて、PIT加入後にはCFにも就きました。

開幕時点でA+級にいたHunter Barcoと2A級にいたAnthony Solometoの両左腕は明暗がハッキリと分かれました。Barcoがソリッドな投球で2A級に昇格した一方、Solometoは投球フォームを崩して球速低下&制球難に。

昨年受けたTJ手術から6月に復帰したMike Burrowsは、まだ徐々にイニングを増やしているところですが投球内容は流石。真上から投げ下ろすファストボールと高スピンのカーブは3A級でも充分通用しています。

大学時代はリリーフとして100mphを計測する二刀流だったJack Branniganは強肩強打の3Bになるかと思いきや、パワーはそのままにまさかのスーパーUT化。2B/3B/SSを守れて20本塁打を打てる選手になり得るかも?


▶ 11位~15位

11】TSUNG-CHE CHENG (10位)
12】ZANDER MUETH (15位)
13】MITCH JEBB (14位)
14】LONNIE WHITE JR. (8位)
15】MICHAEL KENNEDY (12位)

( )は24年春の順位

Tsung-Che ChengMitch Jebbはどちらもコンタクトとスピードが武器の2B/SS。今季成績は決して悪くないんですが…どうしてもMLBでは“典型的なパワーレスのUT”止まりという印象。良い意味で裏切って欲しいです。

昨年のドラフトで全体67位指名したZander Muethは再度に近いアングルからツーシーム&スイーパーでゴロと奪三振を量産する19歳。今のスタイルなら堅実なローテ4-5番手という感じですが、6'6"/205lbsとまだまだ細身なので出力アップに期待。

Lonnie White Jr.は今季開幕からハイペースで打ってようやくポテンシャルを発揮してくれたかと思いきや、現在はすっかり厳しい数字になってしまいました。コンタクトさえ何とか改善出来ればWAR 3.0-4.0程度稼げるプレーヤーになれると思うんですが。

19歳の左腕・Michael Kennedyは1カ月半ほど離脱があったものの、A級で素晴らしい投球を続けています。来季開幕はA+級で迎える事でしょう。ただ、シーリングはそこまで高くありません。


▶ 16-20位

16】BILLY COOK (NEW)
17】KEINER DELGADO (17位)
18】YORDANY DE LOS SANTOS (16位)
19】OMAR ALFONZO (26位)
20】KHRISTIAN CURTIS (27位)

( )は24年春の順位

TDLでBALから獲得したBilly Cookは、Yorkeと同様に今季2A級で開幕して3A級昇格後も打ち続けている打者。PIT加入後は更にペースが上がっていますが、既に25歳であり守備の貢献が少なそうなのでこの順位。

開幕後にJT Brubakerのトレードで獲得したKeiner Delgadoは初のA級でやや苦戦中。危惧されていたパワー面よりも、定評のあったコンタクト面で壁に当たるとは思いませんでした。

Yordany De Los SantosはFCLで.300/.400/.500を記録するなど無双した19歳。現在はA級に昇格しています、昨季は結果を残せなかったので今季は成長した姿を見せたいところ。

今季A級で50試合以上スタメンマスクを被り、A+級に昇格したOmar Alfonzoは高出塁率が魅力の左打者。1Bでも多く起用されていますが、バットマンとしてやっていくには現状パワーが物足りない感があります。

そして最後のKhristian Curtisは“推し”の投手プロスペクト。6'5"/210lbsと立派な体格から投げ込むフォーシーム/ツーシームはコンスタントに90mph後半を計測し、良い強度のカッター&カーブを持っています。時おり制球難が顔を覗かせますが、TOP100クラスの才能だと思います。


【参考文献】


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