【PIT】航海日誌'23【08/01-08/16】
今日もPittsburgh Pirates(PIT)のシーズンを振り返る“航海日誌”をお送りします。前回投稿した“MAILBAG”の後編をお待ちの方もいるかと思いますが、こちらはあらかじめ投稿日が決まっていたのでね。
今回対象となるのは8月1日から16日に行われた5カード/16試合です。元々は16連戦でしたが、雨天中止が1試合あったため(翌日ダブルヘッダーで消化済み)形式上は回避されました。
◆◆ 試合結果 ◆◆
【vs. DET】
[08/01] ○ 4 - 1
[08/02] ● 3 - 6
【vs. MIL】
[08/03] ● 1 - 14
[08/04] ○ 8 - 4
[08/05] ● 2 - 3
[08/06] ○ 4 - 1
【vs. ATL】
[08/07] ○ 7 - 6
[08/08] ● 6 - 8
[08/09] ● 5 - 6
[08/10] ○ 7 - 5
【vs. CIN】
[08/11] ● 2 - 9
[08/12] 雨天中止
[08/13] ○ 4 - 2 ①
[08/14] ● 5 - 6 ②
【vs. NYM】
[08/14] ● 2 - 7
[08/15] ○ 7 - 4
[08/16] ● 3 - 8
最初の3カードはどれも勝率.500でした。同地区首位のMILと、MLB最高勝率のATLを相手にこの結果は立派。特にチームOPS断トツ1位のATL打線と全試合で点取り合戦をした打者陣は自信を持って良いでしょう。
TDLを経て30代がAndrew McCutchenとConnor Joeの2人だけになるなど難しい面もあるでしょうが、CIN戦の3試合目は勝てる試合でしたし、NYMとの3連戦もチーム状況を考えれば勝ち越せる相手でした。残念。
気になるのはここまで4月11日のHOU戦以来セーブ失敗がなかったDavid Bednarが、8月5日・8日と立て続けにセーブ失敗と疲労の色が見えている事。その後の登板は抑えていますが、なんとか踏ん張って欲しいですね。
これでチーム成績は54勝67敗(勝率.446)で地区4位タイ。残り41試合を9勝32敗以上で「100敗回避」・19勝22敗以上で「勝率.450以上」ですか、流石に100敗は無いですが、なんとか勝率.450を超えて終わりましょう。
◆◆ ロスター関連 ◆◆
【08/01】
▶ Rich HillをトレードでSDへ放出
▶ Ji-Man ChoiをトレードでSDへ放出
▶ Jackson WolfをトレードでSDから獲得
▶ Alfonso RivasをトレードでSDから獲得
▶ Estuar SueroをトレードでSDから獲得
▶ Austin HedgesをトレードでTEXへ放出
▶ Rodolfo CasroをトレードでPHIへ放出
▶ Bailey FalterをトレードでPHIから獲得
▶ Jason Delayが3A級から昇格
▶ Vinny Capraが3A級から昇格
▶ Ke'Bryan Hayesが10日間ILから復帰
【08/03】
▶ Nick Gonzalesが3A級へ降格
▶ Alfonso Rivasがアクティブロスター入り
【08/04】
▶ Dauri Moretaが15日間IL入り
▶ Andre Jacksonが3A級から昇格
【08/05】
▶ Vinny Capraが3A級へ降格
▶ Bailey Falterが3A級から昇格
【08/06】
▶ Thomas HatchをTORから獲得
【08/08】
▶ Osvaldo Bidoが3A級へ降格
▶ Yerry De Los Santosが3A級へ降格
▶ Colin Selbyが3A級から昇格
▶ Thomas Hatchがアクティブロスター入り
▶ Dom Nunezとマイナー契約
【08/11】
▶ Joe Perezとマイナー契約
【08/12】
▶ Carmen Mlodzinskiが15日間IL入り
▶ Osvaldo Bidoが3A級から昇格
【08/15】
▶ Quinn Priesterが3A級に降格
▶ Yohan Ramirezが3A級から昇格
8月1日のTDLに成立したトレードに関しては成立時にそれぞれまとめを投稿していますので、こちらをご覧ください → SDとのトレード・PHIとのトレード
今回はブルペンの出入りが非常に多かったです。前半戦に勝負どころで投入されていたDauri Moretaが背中・中盤から勝ちパターン入りしたCarmen Mlodzinskiが右肘(軽度)を痛めてIL入りしました。
代わりに最近獲得したAndre JacksonとThomas Hatchを昇格させると良い働きをしてくれましたし、MLB初昇格となったColin Selbyは(苦しい内容だったものの)初勝利を飾っています。
◆◆ ピックアップ① ◆◆
8月6日にTORからDFAされていたThomas Hatchをウェーバークレームで獲得しました。彼は16年ドラフトでCHCから3巡目(全体104位)指名を受け、19年に金銭トレードでTORへ。翌20年にMLBデビューを果たして4シーズンで通算27登板している28歳のリリーバーです。
右打者にはカッターとシンカー・左打者にはチェンジアップとフォーシームを軸に組み立てる投球スタイルで、カッター(平均87.8mph)とフォーシーム(95.0mph)はどちらも平均2500回転超とスピン量が多いですね。
今季はTORで6登板/6.1回を投げてERA 4.26/FIP 2.48、3A級では30登板/45.0回を投げてERA 4.40/FIP 5.05という数字。どちらでも投球回を大きく上回る三振を奪っています。
さっそく11日に2番手として移籍後初登板を果たすと、強打者が並ぶATL打線を相手に4.0回を無失点に。味方の逆転を呼び込んで20年シーズン以来の勝ち投手に輝きました。
◆◆ ピックアップ② ◆◆
8月8日に28歳のDom Nunezとマイナー契約を結びました。13年ドラフトでCOLから6巡目(全体169位)指名され、15-16年にはMLB公式のプロスペクトランキングでは9位に選出。
19年にMLBデビューを果たすと21年には81試合に出場して二桁HRもマークしましたが、MLB定着には至らず。22年途中にSFへ移籍すると今年はCHCとマイナー契約を結んでいました。
今季は3A級でAVG .216/OBP .367/SLG .366・MLB通算では.180/.280/.373という数字を見ても分かる通り「低打率だけど四球・長打は多い」という打撃スタイルの左打者。一方のC守備もMLB通算で826.0回でDRS -8とあまり良くありません。
現在のPITはトッププロスペクトだったHenry DavisとEndy Rodriguezがマイナーを卒業し、Austin Hedgesをトレードで放出し、その代わりにJason Delayが昇格しているためCのデプスはかなり薄くなっていました。
3A級では多くの出場機会が与えられるでしょう。ただ、合流後は4試合/1打席で出塁したのは死球の1つだけと苦しんでいます。
◆◆ ピックアップ③ ◆◆
Dom Nunezとマイナー契約を結んだ3日後の8月11日、元HOUのJoe Perezともマイナー契約を結んでいます。17年ドラフトで2巡目(全体53位)で指名され、昨季わずか1打席だけですがMLBデビューを果たしている24歳。
今季HOU傘下3A級では87試合に出場してAVG .255/OBP .328/SLG .399と、3B/RFとしてはやや物足りない数字で、8月1日にDFAされ3日後にリリースされていました。
PITでは(他選手との兼ね合いもあり)2A級に合流すると、主に4番RFとして5試合で(3長打含む)8安打を放つ上々のスタートを切っています。
◆◆ スケジュール確認 ◆◆
早いもので今年の“航海日誌”も残るはあと3回となりました、次回の範囲は8月末までの4カード/13試合です。そろそろオフのネタ集めも始めなくてはいけませんね。
まずはMinneapolisでALC首位のMINと3連戦。初戦はPablo Lopez・2戦目はSonny Grayと好投手が先発する予定なので、とりあえずDalls Keuchelが投げる予定の3戦目を落とさないようにしたいところ。
そして、それが終わると本拠地PNC Parkへ戻って同地区チームとの7連戦。最下位争いを繰り広げているSTLと3連戦、気付いたら随分と置くへ行っていたCHCと4連戦を戦います。
最後にKansas Cityへ移動して、MLB勝率ワースト2位のKCと3連戦。ここはあわよくばスイープを…と言いたいところですが、そんな事を書いてOAKに負け越しましたからね。まずは勝ち越しを目指します。
【参考文献・関連動画】
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