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自由とわがまま

はじめに

みなさん、こんばんは。
1週間が始まりました。今週末には、いよいよ冬休みがやってきますね。
冬は、クリスマスにお正月と楽しみなイベントが続くので今からワクワクしています。

さて、先週末の話ですが、学級の子供達から「ラスト1週間は、自分たちが自由に決めた席で過ごしたい!」という声が上がりました。
たまには、そういうのもいいかなと思い、「いいよ!」と伝えました。
そして、今日、子供達による自由な席替えをしたのですが、改めて自由って難しいなと感じました。
今日は、その気付きを記事に書きます。

席替えの様子

席替えをするにあたって、以下の点だけ子供達に伝えました。
・嫌な思いをする人が出ないようにお互いが気を付けること
・生活や授業に支障が出ないようにすること
以上の2つを守れば、あとは自由にしていいよと伝え、席替えが始まりました。

司会の子が黒板に座席図を書きました。そこの自分が座りたい席にネームプレートを貼っていくという方法で席を決めることになりました。
しかし、一筋縄ではいきません。
「前は嫌だ!後ろがいい!」「〇〇さんの隣が良い」「私達は一緒の班になるって決めてるもん!」「ここだと黒板がよく見えません」等々、様々な意見が飛び交い、一向に話が進みません。
黒板前では、自分の好きな席を絶対に獲得しようと論争が繰り広げられ、一方で自分の納得する席を獲得できた人は他人事で雑談をしています。

それぞれが、大切にしていることが違い、それを全部叶えるというのには無理があります。

一向に話がまとまりそうにないなぁと思っていたその時です。
とある児童が「これってなんの為に席替えするの?」と言いました。
そこでも色々な意見が出ましたが、「2学期のラスト1週間を最高の1週間にするため」とまとまりました。

「じゃあ、この決め方で最高の1週間になる?」と子供達に聞くと、「うーん…」と何とも言えない微妙な反応が返ってきました。
そこから、目的や条件を再確認し、決め方からもう一度考え直しました。
その後は、黒板が見えにくい人の場所、班の構成、人間関係など優先順位を決めながら丁寧に子供達で話を進め、席を無事決めることができました。

まとめ

「自由」というと、一見楽しげで聞こえは良いですが、目的や秩序のない自由はただのわがままです。だからトラブルにもなるし、納得ができず不満も溜まっていきます。

しかし、そこに目的や必要最低限のルールが加わることで、お互いの意見を尊重し合いながら、より良いあり方を見つけることができます。

今日は、改めて自由の難しさを考えさせられました。

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