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小学生で九州一周!?100円電車乗り放題切符で九州を旅してみた!


あけましておめでとうございます!

新年一発目の大型行事だったので、これを一発目に書きたかったのですが、人生レベルのでっかい出来事が起こってしまった関係で後出しになってしまった記事です。

僕の人生において「子供の頃は良かった」と唯一言えることは電車料金が半額なこと。

そして、今回の冬休みはJR九州が小学生限定100円電車乗り放題きっぷを発売してくれたため、それを使ってたくさん旅行をしようという企画でした。

子供たちのリクエストをその場で聞いてプランを考える旅なので、電車のダイヤ以外に縛られるものが一切ない自由な旅

全員が「また行きたい!」と言ってくれた素敵な旅の様子をご紹介いたします!

本企画・18きっぷ遠足について

コロナ禍以降、JR各社が旅行需要を上げるためにいろいろな乗り放題切符を出してくれていることから、昔よりも今の小学生の方が旅をしやすい状況になってくれています。

しかし、社会人の人たちはなかなか休みが取れないため、そんな旅行に絶好の時期を活かすことが難しい…ということで考えたのが本企画。

元大手塾の社会の先生年150日旅をしている旅のプロである私・キタキタが予算1日10000円程度で子供達を日本中に連れまわす企画「18きっぷ遠足」です。

18きっぷ遠足の「3つの自由」

18きっぷ遠足の特徴はとにかく自由なのが特徴です。
今回はその特徴を3つに分けてお話しします。

予定の自由。

こちらが今回の旅のスケジュール表です。

これ以外に特にありません

ご覧の通り、宿泊地とそこに向かうための終電以外何も決まっていません

電車乗り放題切符という特性を活かして、どんなルートで回るかや現地で何をするかなどを全て子供達と話し合って決めていきます

もちろん、僕がもともと社会の先生なこともあって、あまり知られてないマル秘観光スポットなどを紹介したりもしています。

お金の自由。

制限のある予算というものが旅をおもしろくする

旅の予算として、食費を1日当たり1500円と決めているので、その予算内であればどんなものを食べてもOK!

キッチン付きの宿に泊まることが多い関係で、僕がみんなにご飯を作ることもしばしばあるので栄養のある温かいご当地料理も食べることができます。

「お金がある!」と思って、前半の方でお菓子を買い込んだりすると、すぐに破産するのでお金の使い方を学ぶことができます!(超過した場合は一時的に僕が立て替えて超過した分を後で精算することもできるので食事抜きということには基本的になりません。)

車内の自由。

テーブルを持ち込んでいるので、やれる遊びの幅が多い

基本的に長時間電車に乗ることが多いので、ゲームなどの娯楽物の持ち込みをOKにしています。しかし、ゲームの特性上、電池切れを起こしたり「飽きる」ことがあるため、その場合でも遊ぶことができるカードゲームが旅中に人気だったりします。

騒ぎすぎている場合には注意をしますが、友達の家で過ごしているような和気藹々とした時間を過ごせるので、子供たち同士の仲が非常に親密になりやすいです。

今回の旅のルール

今回、子供たちは100円で乗り放題の切符「こどもぼうけんきっぷ」を利用するのですが、この切符には「普通・快速列車」のみという縛りがあります。

しかし、特急券を別途購入することで、新幹線や特急列車にも乗ることができます。

そのため、今回の旅については特急列車や新幹線の利用もOKにしつつ、1日3000円移動費が使える縛りで旅をしました。

0日目:ハローキティ新幹線&歩いて九州上陸

今回の旅は博多スタートの旅だったので、前泊をすべく大阪から福岡へ移動。

その道中にはハローキティ新幹線を利用しました。


手前がハローキティ、奥が通常カラー

ハローキティ新幹線は1日往復1本ずつしか走っていないレアな列車

ハローキティの装飾に子供たちは大興奮でした。

また、電車の中で子供たちに今日の過ごし方を相談した結果、「おもしろいことをしたい」というリクエストがあったので途中の新下関で途中下車して関門海峡人道トンネルを利用した九州侵入…..つまり、徒歩で九州に行くことになりました!

参加メンバーのほとんどが初めての九州だったので、徒歩で九州に降り立った際には大興奮でした。

また、関門海峡の下関側では源平合戦の終結地である壇ノ浦世界に喧嘩を売った下関砲台があったため、それぞれに解説を加えるなど突発的に歴史の授業がはじまったりもしました。

一方、子供たちはというと関門海峡を徒歩で渡ってもまだまだ体力が余っていたようで北九州に到着するや否やバスの待ち時間の消費も兼ねて鬼ごっこを始めていました(僕も当然混ざりました)


門司港駅に到着し、いよいよ電車旅のスタート。


宿で荷物を下ろした後、みんなでもつ鍋を食べにいきました。


もつ鍋、大人気でした

1日目:豪華列車と温泉と長い長い電車旅と


この日は最も乗車時間が長く、大分&宮崎&鹿児島と三つの県を新幹線なしで行くため、なかなか忙しい日になりました。

最初に乗るのはにちりんシーガイア号。
この電車にはコンパートメント席があるため、「豪華な列車に乗りたい」という子供のリクエストをいきなり叶えることになりました。

最初に辿り着いたのは別府。

ジェンダーフリー風呂

別府といえば温泉なので、みんなで手湯や足湯を楽しむことにしました。


続いて白いソニックに乗車。こちらも子供のリクエストから。

大分駅に移動し、そこで名物の大分唐揚げを食べました。なお、銀だこやサーティーワンを追加で食べている子もいました。


大分唐揚げのマスコットキャラの試着で遊ぶ子供たち

食後の運動も兼ねてアミュプラザ屋上の広場で遊んだりもしました。


その後は特急にちりんに乗車し、宮崎を目指します。
宮崎で晩御飯を食べるか鹿児島で晩御飯を食べるかを子供たちに相談し、結果として鹿児島で晩御飯を食べることになったので、宮崎駅周辺を散策


日向夏ポスト

一見、短い滞在時間にも見えますが、実は宮崎県内で5時間以上電車に乗ることになったため、秘境駅宗太郎駅日向灘など車窓をたくさん楽しむことができました。


鹿児島に到着後、みんなで地元のお店で食事を購入。なんと、歌手のAIが小さい頃から通っている焼き鳥屋が宿の目の前にあったため、思いがけず聖地巡礼を果たすことにもなりました。

AI推し焼き鳥屋

鹿児島名物・鶏の刺身もみんなで食べました。

鹿児島以外ではやっちゃダメよ

なお、今回のメンバーは非常に元気いっぱいだったため、ご飯を食べた後、夜の天文館を散策するということもしていました。


2日目:知らない街で遊ぼう

ここからは新幹線が使えるようになるので、比較的スケジュールに余裕が出てきます。

早朝、何人か目を覚ましていたようだったし、早起きした人がやることなく退屈してそうだったので、他のメンバーが寝ている間に桜島に行くことにしました。

桜島といえば毎日噴火している山。鹿児島中央駅から港まで市電ですぐに行くことができるため、アクセスは非常に良いです。


タイタニックごっこ

しかし、他のメンバーが寝ている間に戻ってこなければいけないのでエンジョイできる時間はかなり短く、とにかく上陸後は全力ダッシュでした。


途中、火山灰を見つけては触ってみたり、桜島名物レインボー温泉の足湯に浸かってみたり、桜島港近くのローソンで寝ているメンバーのためのお土産を購入するついでに雪国でしか見られないはずの奇妙な二重窓もチェック。

ギリギリ起きたタイミングで帰宅し、無事に寝起きドッキリ成功。

その後、新幹線に乗って熊本駅に向かう。


新幹線はJR九州でしか乗れない特別な車両・800系に乗る。

自由席にもかかわらず新幹線のグリーン車以上に豪華な車内はさすがJR九州。

熊本駅に着いた後は熊本城近くにある九州随一の大繁華街・上通&下通に向かってお昼休憩。その後は子供たちのリクエストでカラオケで休憩をする。


再び新幹線に乗り福岡と福岡の間に挟まれる奇妙な佐賀こと鳥栖へ。

道中、吉野ヶ里遺跡などを車窓から眺めながら長崎に向かう。

あえて普通列車を乗り継いで長崎を目指すからこそ、こういう細かい観光地を巡れるのも旅の魅力。

長崎本線の座席、特急列車よりもいい説がある

車内ではいきなり団子とからし蓮根(食べてみたい!と言った人だけ食べた)をオヤツとして食べる。

いきなりダンゴは好評


おかわりなのに、からし蓮根で悶絶しているキッズ

その後、宿についたらちゃんぽん鍋をつくり、みんなで食べる。

野菜と肉をたくさん入れ込めるから良い。

長崎の美味しいお魚のお刺身もセットでいただく。


3日目:長崎といえば….!



翌朝、少し早めに宿を出発して平和記念公園に向かう。

長崎はオバマ来訪の際に遺構をコンクリートで埋められてしまった広島とは違い、当時被曝して破壊されたままの遺構を見ることができる。


電車の時間を一本送らせて原爆資料館をみんなで見学する。

今回のメンバーが四国・東京・関西の子たちだったので、全員修学旅行で平和学習をしても広島だっただろう。そういう意味で、九州出身者以外は長崎に平和学習で訪れる機会は少なかっただろう。

平和学習を終えた後、日本で一番新しい新幹線かつ一番短い新幹線である西九州新幹線に乗車する。

オスとメスがいる

そこからリレーかもめに乗り換え、ついにゴールの地・博多へ。

博多では子供たちが一番楽しみにしていた博多豚骨ラーメンを食べに行く。

もともと西新にあるお気に入りのラーメン屋に連れて行こうと思っていたが、臨時休業だったため代わりに馴染みのある博多だるまへ。

博多バスターミナルで家族のお土産を購入し、新幹線に乗り込み明日からの学校にそれぞれ備えてもらう。

非常に短い期間ではありましたが、非常に充実した思い出深い旅になったようです。


全体的な感想

子供たちにリレーかもめの車内で今回の旅の感想を聞いてみると「楽しかった!」はもちろんのこと、それぞれ違ったところに印象深さを感じていて、そのどれもが思い出に残るものだったなぁといった感じでした。

食事でダントツ一番人気だったのは0日目のもつ鍋(豚骨ラーメンは食べる前だった。)

観光スポットでは歩いて九州上陸、レインボー温泉、にちりんシーガイア。

エピソードに関しては…..ここでは紹介しきれないくらいにそれぞれバラバラでした。


「もっとみんなと一緒にいたい!」

「帰りたくない!!」

みんなとっても仲が良さそうで、結構無茶なことをしていたはずなのに終始元気だったのが印象的でした。

基本的に何かやるときに子供たちに提案してやるかどうかを決めているが、今回やたらと子供たちのノリがよかったので、だいたい「やるーー!!」となったし、子供たちからもたくさんリクエストがでてきたしで内容の濃さでは過去一の回になりました。

結構バタバタのように見えるけど、電車での移動中は自由に、非常にのんびりとした時間が過ぎており、かなりメリハリのある旅になったので、引き続きこんな旅を開催できる様に努めていきたいです。





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