見出し画像

ハルカスのラウンジで非日常を過ごしてわかった"今いる場所の重要性"

今日は「非日常の何かが刷新・ヴァージョンアップ!へと我々をいざなう日」らしい。

自分のテリトリーを出る、非日常...

そんなキーワードを受け取ったので、自分が普段絶対に行かなさそうな場所に行きたいと思った。

しかし、思いついて行く場所は大抵自分のテリトリーだ。何かのために場所を変えるが日常だから、どこに行っても結局日常の延長線上でしかない。

まちまちの提案により、ハルカスのラウンジに行ってみれば確かにそこには非日常があり、その非日常による心地よさを十分に受け取ることができた。

上流階級の気分を日常にする

あべのハルカス大阪マリオット都ホテルのラウンジ。

以前、天王寺に行ったときにハルカスにあるホテルのラウンジに辿り着いたらしく、どこまでも私を姫扱いしてくれる素敵な場所だった!とまちまちは語ってくれたが、まず自分の意思で行くことはない場所だ。

1400円の紅茶が最低価格かつコンセントもない。タワマン的な物に行きすぎて慣れたと考えていた僕にとっては思い付かないような場所だった。

普段、コワーキングをするときはびっくりドンキーで330円の森のりんごスカッシュを愛飲している身としてはホテルのラウンジはいろいろ身を整えてから行きたくなる場所だった。

テルマンのディナーコンサートを聴きに行ったときのような貴族的な意識を保ちつつ、ただのサラリーマンにならないようにスーツを封印し、買ってまだ一度も着ていなかった着物に袖を通してハルカスに向かった。

大和路線の儀

非日常に向かうために、心の準備も兼ねて儀式を執り行う。

今回の儀式は「電車に乗る」

大和路線の車窓は自然豊かな地方都市から大阪に近づくにつれてビルの立ち並ぶ大都会へと変化していく。

いつものようにyoutubeで時間を潰すこともせず、ただ走り続ける車窓を目に映しながら非日常へ向かう旅の気分に浸った。

ハルカスのラウンジにて

天王寺駅に降り立ち、ハルカスに向かう。

窓際の席に行きたかったが、あいにくの満席。

そこでスタッフの方が通してくれたのは少しだけ窓から離れた席。

窓の近くではないが、正面に三階建ての家ほどの高さのある大きな窓を迎える席だった。

パソコンから目を挙げた瞬間に広がる広い空は「素敵な場所だ」と思わせるには十分だった。

ケーキセットが2000円だったので頼む。「ケーキが本当に美味しかったんだよ!」とマチマチが語っていたことを言い訳にしておこう。

初めに出された水の入ったグラスの形がとても気に入った。

画像1

真ん中のくびれが指に吸い付くようにフィットする。

画像2

紅茶についてきたシュガーもザラメ・グラニュー・パルスイートの三種類に留まらず、はちみつまでつけてくれているのを見ると「なるほど。たしかにこれは1400円でもここで飲みたい」と思わせてくれる。

器も含めておもてなしが感じられて大変に心豊かになる。

3種類の中から1つ選べるケーキも、ガラスの長方形のお皿に実物を並べた上で座席で選ばせてくれる。

ここまで素敵な接客があったのだろうかと思うことと同時に、まだまだ自分自身やれることがあるなとも思えてくる。

せかせかと何かをしたいときにはびっくりドンキーやドトールでいいかもしれないが、たまにはこうやって空間を楽しむことをやっていきたい。

浸透する気品

適当な格好で来なくてよかったと思った。

これほどのおもてなしを受けたのならば、そのおもてなしに似合う高貴さが内から出てきてしまうものだ。

紅茶はソーサーを持ちながらすすり、ケーキはナイフとフォークで崩れないように食べる。

あえて崩して盛り付けられたソースにつけやすかったのも普段ケーキをたべるときには使わないナイフのおかげだろうか。

ありとあらゆる行動に伴う音が小さくなる。

店員さんに話しかける際も気品を意識したしゃべりになる。

この場所は確実に僕に良い影響を与えてくれている。

今日は非日常ゆえに普段やらない仕事のための通勤をやるつもりだったが、こんな素敵な場所であったがために仕事も捗りながらも、心の栄養も受け取れる実に生産的な時間であった。

サラリーマンごっことしての鳥貴族

パソコンのバッテリーが切れたので作業を終了する。

こんなに素敵な時間を過ごせたのだから、いく前に決めていた鳥貴族に行ってその落差をしっかり経験しておきたいと思った。

鳥貴族の接客は賑やかな居酒屋のそれで、これはこれで活気があって面白かった。

こちらでも好きなものを好きなだけ食べて飲み2000円ほど使った。

同じ2000円ではあったが、今日の経験として糧になりそうだったのはハルカスのラウンジで使った2000円の方だった。

鳥貴族の方は美味しいのは美味しいが、やはり「消費した」と考える意識の方が強かった。

場所によって人は作られる

20代前半の頃であれば場所による影響を受けまい!と無理に自分を貫き通していたかもしれないが、今は良い場所を良い場所として受け入れることで心地よさを作り出せていると思う。

ただ、やはり良い場所だなと思う場所にいることの充足感は絶大なもので、これからお金を落とすときにはできる限り良い場所に使っていきたいなと思った。

良い場所は精神衛生にも美意識の形成にも良い影響を与えてくれる。

外食の基準の一つに場所の心地よさを考慮した上で選んでいきたいなと考えるようになった日だった。

帰宅後のおもてなし

我が家ではこんな余白で楽しんでいきたい。


この記事が参加している募集

最後まで読んでくださってありがとうございました! サポートもらえると、テンション上がって更新ペースが上がるかもしれません。