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プロレス&マーケティング第15戦 プロレス技に学ぶブランディング

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:プロレス技の三角形とは何か。レスラーのブランドの正体とはその三角形という事実。引退・武藤敬司、シャイニングウィザードの検証。マリリン・モンローに学ぶブランディング。

プロレス技で挨拶されたい!

先日、noteを通じて仲良くさせていただいている、5mm及びSHEEPのベーシストのねこっぱちさんから、こんなメッセージを頂きました。

通勤片道3時間!ロック過ぎですね! 千葉にお住まいでは無かったのですね。 先生にいつかお会いできる時のためになにかプロレス技を覚えておかねば。(先生にかけるんかい!)

https://twitter.com/ftnekoppa

今日はこのねこっぱちさんのお言葉にインスパイアされて、プロレス技とプロレスの”型”について、お話させていただきたいと思います。

教育の究極の形とは”乱入”だ

僕は大学で経営学を教えていますから、一応教育者ということになっています。(笑)

でも僕なりに一応教育の終極の形という理想を持っています。

それは”乱入”です。

そう、プロレスの乱入、です。

https://qr.quel.jp/pv.php?b=3ZGvKww

どういうことかというと、イメージとしては僕が教壇で授業をしていると、突然彼が彼女が入ってきて、授業をジャック、僕からマイクを取り上げ、代りに講義する、これが”乱入”です。

教育の究極のすがた、とかけて乱入と解く、そのココロは破壊、です。

乱入という行為は、まず上下関係という因習を破棄、教わるという受身の姿勢を拒否して、自ら教えるということです。

教育とは自主性を育み、自ら考える力をつけ、人と違うことをするマインドを養うことだと考えます。

それはこれまでの常識の破壊、なんです。

僕は常々学生にこう言っています。

「タイガー・ジェット・シンのように、いつでもオレを襲えよ。講義の時、授業をジャックしろよ。そうしたらその場で成績は100点にする」。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Fwww.youtube.com%2Fwatch%3Fv%3DCAkbY2D2TV4&psig=AOvVaw0XjOajzQnSjDJIwICKakVD&ust=1678007143378000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwiYnPvu9cH9AhWiUN4KHd7PDuIQr4kDegQIARBJ

しかし、今だかって誰もそんなことをした学生は、いません。(笑)

教育の理想形などと、偉そうにのたまいましたけれど、一言でいうと
「人と同じことはするな」、ということです。

だから別に乱入じゃなくてもいいんです、従来の前提を崩し、独自の考えを持ち、それを表現するという行為までいけば、それが自分の心と身体に染みつく、その時学生は真の自由を手に入れ、それをベースに今までにない発想と行動力で、世界を救ってくれるはず、そんな風に勝手に考えているのです。

す、すみません、末端の教員がプロレス技の話題をいいことに、勝手な熱を吹いてしまいました。お許しを。

ラリアートの思い出

さて、技の話に戻りますね。

そんなことで、学生から乱入され襲撃され、プロレス技を受けたことはないんです。

でも、もう20年も前の話ですが、千葉商科大学で非常勤をやっていた時に、学園祭に呼ばれ、いきなり特設リングに上がらされたと思ったら、突然ハンセンと思しき?学生レスラーにラリアート(首折り)をやられたんです。

一瞬意識が飛びましたが、なんとか無事でした。

リングに上った瞬間にアドレナリンが出ていたのでしょう、その後も元気で生きてます。

だからねこっぱちさん、いきなりラリアートでも大丈夫です。でもあれから歳をとったから、コブラツイストくらいがいいかな(笑)

プロレス技の型とは

さて前置きが超長くなっていますが、きょうの話はちょっと前にやった「プロレスの型」に関係することです。

プロレスの技は、このプロレスの型のひとつなんです。

プロレスの技は機能ではなく、芸術なんですよね。

つまり「殺し」ではなくて「魅せ」というわけです。

プロレスに限らず格闘における機能とは、勝つためにその格闘シチュエーションにおける最適の動きをすることです。

だけれども、プロレスにおいては勝つことよりも、観客に喜びを与えることが重要です。

まずそれは視覚を喜ばせることです。それは美しい技の形となってあらわれます。

美しい、とはインパクト、と言ってもいいでしょう。観客に感動を与える見てくれ、ということです。

次にその技を美しく見せる、表現力が求められます。

そして、技のネーミングもお客様を喜ばせる要素です。

つまり、プロレスの技とはひとつのプロレスの形であり、それは見た目、表現、技の名前から成り立っている、ということです。

この三角形は、プロレスラーのブランドの本体と言ってもいいでしょう。

筆者作成

今日のプロレス&マーケティングを他業種に応用する


1.何ごとも「殺し」ではなくて「魅せ」。売上という目的達成じゃなくて、そのプロセスでお客を喜ばせること。

間違えずに演奏することじゃなくて、熱っぽく演奏ることかもしれない。

2.図のプロレス技ブランド三角形は、他の業種にも使える。

例えば実力派のバンドがいるとする。つまり音のインパクトは満点だ。しかし、見せ方(魅せ方)とネーミングがイマイチじゃないか。

美味しい定食屋なんだけれど、ショーケースの見本は美味しそうじゃない。もっとインパクトのあるネーミングにしたら爆発的にヒットするんじゃないか。

3.キラーポーズで異性をひきつけろ

恋愛においては、技は異性を惹きつけるあざといポーズ、に変化する。

かのマリリン・モンローは、つねにとろんとした目つきと、笑っても歯茎が見えないように、寝る間も惜しんで訓練していた、という。

https://www.google.com/url?sa=i&url=https%3A%2F%2Ffilmarks.com%2Fmovies%2F102506&psig=AOvVaw3s_6YPzGVIIz2aEQKS4N3k&ust=1678006505174000&source=images&cd=vfe&ved=2ahUKEwj8pNK-88H9AhVemVYBHRj5BKIQr4kDegUIARDzAQ

あなたの最大の魅力を活かす、キラーポースがあればもっとモテるんじゃないか。

今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

じゃあ、また明日お目にかかりましょう。

野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー



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