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世界からの能登地震救援オファーを断った政府の不見識とその理由。

この記事を読んであなたが得られるかも知れない利益:能登の地震救助に台湾はじめ30数カ国からの救助オファーを断った日本。ここに象徴的に日本が国際的な協力という、これからの国家に必須の要素を無視している現実が見える。こういう態度こそが国難だ。トップ画はhttps://qr1.jp/YQVwUQ

政治家や官僚も内向きのニッポン

きのう「沈まぬ太陽」を例えに出して、日本のサラリーマンがどこまで行っても本社志向で、一刻も早く日本に戻って社内のメインストリームに戻りたいと考えていることについて、意見を述べました。

しかし、内向きなのはサラリーマンだけじゃないんですね。政治家や官僚もそうです

政治家で真にグローバル志向の人物はいないし、せいぜいアメリカの大学院に留学したことを箔付けに利用するくらいです。

官僚も、もちろん外務官僚は外国に赴任するのが仕事だから、それはいいとして、警察庁だとか、自衛隊の制服組だとかに、ほんとうに海外との関係強化や協力が国家的優先順位であると考えている人材は、いません。

今回の能登地震で、それがはっきり示されました

岸田さんが夕方会見で、海外からの地震の救援の申し出に対してどう対応しているかを聞かれて、こんなふうに答えたのです。

30数カ国からの救援オファーが来ているが、断っている」。

理由などはっきり言いませんが、そもそも、有事のときの海外との協力なんてことを考えていないんです。

パリで写真アップ炎上の本当の問題点

日本は東日本大震災から、何の教訓も得てないんですよ。

あの時アメリカから「トモダチ支援」は受け入れました、しかし合同救援実習というシュミレーションや予行演習をしてなかったために、うまく行ったとは言えませんでした。

これから、今回の能登地震級の、いやそれ以上の天災地変がおこります

その時の選択肢として、いかに外国の支援を受けるかのシステムを構築する必要があるのではないでしょうか

警察や自衛隊のトップに、でも、そういう発想をするものがいないんですよ。

政治家もそう。

去年、女性国会議員たちがパリに行って、観光写真をアップして非難された一件がありましたけれど、公私混同うんぬんよりも、彼女たちの意識に愕然としましたね。

別にこれが悪いとは思わない。https://qr1.jp/bquAMK

世界が日本に期待しているものが、まったくわかってないからなんです。

海外に行って色々視察するのはいい、観光だって見聞を広めることだ、でも、一方で「日本は世界にどう貢献するべきか」っていう意識がまるでないところが、大きな問題だと思うんですよ。

留学経験があるかないかを問うているのではなく、政治家としての意識の、関心のあり方を問うているのです。

彼女たちは、最低限、日本の現状についてフランスの国会議員にプレゼンする用意はしておかなければならなかったんです。

海外志向がなぜ希薄なのか

サラリーマンだけじゃなく、政治家も官僚も、海外志向がまるでありません。

海外と協力して世界平和を実現するなんてことを、まったく考えてないのはなぜでしょう?

それは日本において、海外に関心があるとか、英語ができるとか、国際派であるとかいうことは、出世につながらないからです。

なぜならば、日本人全体が、世界の中の日本という考えが希薄だからです。

国際的なセンスを持ったものを評価しないし、下手に英語ができると「英語屋」などといわれ軽く見られることすらあります。

なぜでしょう。

それは、日本は日本語がしゃべれれば、日常生活にビジネスにまったく不自由しないからです。

https://qr1.jp/jfuqEK

逆の例を考えてみれば、それははっきりします。

なぜ、BTSをはじめ韓国の芸能人の多くが、日本語をあれほどうまく扱えるのか。

それは韓国は日本の半分の領土に、半分の人口しかおらず、海外に進出していかないと、国も人もやっていけないからです。

生活がかかっている分、真剣度が違うのです。

国際協力こそ日本の道

はっきり言いましょう。

経営学の方向は「世界平和」なんです。

昔は経営、経済に政治的なことはタブーでした。

しかし、今やSDGsをはじめとする環境保全、地球温暖化防止は、あらゆる国の企業の義務です。

地球がダメになったら政治もビジネスも、ないからです。

戦争も人間が創った環境破壊です

だからこれを解決し、起こさないようにするのは、政治やビジネスの義務なのです。

世界平和への貢献は、もはやCSR(企業の社会貢献活動)なんですよ。

サラリーマン、政治家、官僚は世界平和実現の努力をしないとならないのです。

僕のこれまでのnoteを見ていただければ、それがわかると思います。

国際協力の推進を政府や企業だけにまかせるな

「沈まぬ太陽」の東大出の主人公、恩地はいわゆる途上国に赴任し、不幸をかこってました。

カラチに赴任中の恩地 https://qr1.jp/Oeta2C

でも、その気になれば、民間外交官として大きな成果を上げられたと思うんですよ。

これは、いろんな国でいろんな経験をしてきた僕が、断言します。

日本人が外国に行けば、必ずひっぱりだこになります

「日本語教えて」「カラテやってみて」「スシ握って」が始まるんです。

日本人はみな空手ができると思われてる。https://qr1.jp/JDPuHH

積極的に協力すれば、コミニュティで日本ブームが起き、マスコミも取材に来ます。

これって、立派な民間外交ではないでしょうか。

しかし、多くの日本人は現地で、できるのにそういう活動を積極的にしていません。

日本人は優秀だから、本気になれば大統領にだってなれるのに。

法律でなれない?いや、法律を変えるくらいのポテンシャルを日本人は持ってますよ。

若い君には、そのくらいやってもらいたいな。

日本人が、海外で本気出せば、それが世界平和につながると確信します。

日本を中心に世界と様々な同盟を組んで、協力体制を確立して、ロシアとイスラエルに見せつけてやってください。

そうそう、かくいう僕だって、アメリカで日本語を教えていた時に、地元の新聞の一面で取り上げられたんですから。

米ジョージア州の地方新聞より 何十年前の写真だよ!

世界は日本を、日本人を待っている、それを高校生の君に知ってもらいたい。

野呂 一郎
清和大学教授

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