日本の教育に決定的に欠けているもの、それは「試行錯誤」
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:梅花心易という自由自在で融通無碍なシステムに教わるのは、それと正反対の日本の教育システムの時代錯誤。会社の教育システムも全くそれと同じ。ほら、テレビで学者のいうことにうなずいたり、あまつさえメモを取って勉強してるあなた。その洗脳を梅花心易で解かないと。
梅花心易の本に惹かれたもう一つの理由
きのう、僕に影響を与えた占いの本を紹介しました。
僕はこの本に、「本の内容を云々する前に、読み手の資質や能力を問え」と教わったのです。
しかし、もう一つの理由があります。
それは、この本が「試行錯誤の重要性」を教えているからです。
占いの本に限りませんが、いわゆる実践書と言われる本は、押し付けがましいですよね。
それはある意味当然で、ノウハウがあやふやでは話しにならないから、著者の考えを強く主張するのは当たり前です。
しかし、この本は違うのです。
著者はこんなことを言うんですよ。
自分で考えることの重要性
この本の著者の鎗田先生のこの言葉は、衝撃でした。
「絶対にこうしなくてはならないってことはない、自分で研究せよ」っていうのは、もしかして、梅花心易に限らないのではないか。
梅花心易を数学や経済学、経営学に置き換えてもいいのではないか。
いや、何に置き換えてもいいのではないか、そう思えてくるのです。
日本人は特に「自由自在・融通無碍」という姿勢に欠けているのではないでしょうか。
とにかく、まずは先生のいうことを鵜呑みにし、教科書を一字一句暗記せよ、権威は唯一の正しい答えだから、それを覚えよ、という姿勢ですよね。
それはとりも直さず、「自分で考えるな、既成の既存のやり方を覚えよ」という独断的教義にほかなりません。
それを助長するのが、生徒に疑問をさしはさませない、批判をさせない、議論をさせない教育文化です。
試行錯誤の重要性
著者の「自由自在・融通無碍」の思想は、「試行錯誤のすすめ」とも読めます。
僕らは、単に正解を覚えるだけで、自分で考えたり、仮説を立てたりして、それを実際にやってみて、うまくいくかどうかを検証し、ダメだったら、また新しい試みをして、成功するまでやる、ということを全くしないんですよ。
これこそ文字通りの試行錯誤、ですよね。
そんなことをしたら、勉強が進みません。
文科省のありがたい監修のもとにカリキュラムを組んで形式を覚えさせる教育にとって、そんな発想は敵でしかないのですから、当たり前でもあります。
ただ既存のやり方を守るだけ、権威のいうことをありがたく聞いてるだけで、これからの日本、これからのあなたは、世界をリードすることができるのでしょうか。
僕は、はなはだ疑問ですね。
野呂 一郎
清和大学教授
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