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プロレスをオリンピック競技にしよう。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:ブレイクダンスはスポーツか?オリンピック、その参加種目を巡る黒歴史。オリンピックの経済学。プロレスが五輪種目足りうるこれだけの理由。トップ画はプロレス漫画の最高峰・徳光康之先生https://qr.quel.jp/pv.php?b=https://amzn.to/3Qga2dX

プロレスをオリンピックに

「プロレスをオリンピック種目にしよう」。

https://bsoza.com/0219_b01/

バカな、とあなたは言うだろう。

でもオリンピックの歴史を考えてみると、ありえない話ではないと思えてくる。
 
いまスポーツ関連の書き物を世に出そうと、The Wall Street Journalのバックナンバー記事をチェックしているんだけれど、すごく面白い五輪関連のを発見したんだ。
 
記事のタイトルはBreakdancing come to the Olympics(ブレイクダンスがオリンピック種目になるよ。2020年12月24日号)だ。
 
今世間は東京五輪の汚職問題でもちきりだが、もう再来年パリ五輪だよ。

記事はちと古いけれど、内容は実にタイムリーだ。
 
内容にときおり茶々を入れながら、俺流にかいつまんでみるよ。

ブレイクダンスはスポーツか?


 東京五輪にまたへんなのが、デビューする。サーフィン、スケボー、スポーツクライミングだ。

2024年のパリ五輪には、ブレイクダンスだってさ。

https://jmty.jp/saitama/les-dan/article-6t34f

でも、五輪お得意の経済合理性は、ある。

IOC(国際五輪委員会)の目論見は、若者のテレビ視聴者を獲得することなんだ。
 
しょうがないよな、いまさらオリンピックの商業化を止めようったって、それは重力に反発するようなもんだ。
 
だけどさ、これってどうなのって思うんだよね。
 
確かに、IOCはスポンサーにしか向いてない。

莫大なテレビCM料を稼ぐことが一番の関心だから、若者の視聴者を増やすって方向性なんだろう。
 
でも、経済効果は関連グッズが一番じゃないの。

関連グッズが売れて、メーカーから下請けまで潤う。そう考えると、ブレイクダンスってどうなのよ。
 
アクセサリーとか、靴やファッションだけだろ。

https://item.rakuten.co.jp/salalah/ecsa0005/

まあでもそれだけあればいいか。
 
空手が、なんでパリ五輪を追われたんだろうね。
 
空手は、グッズの点ではもっとヤバイからかもしれなね。

空手着しかないからねぇ。だからパリ五輪に入れなかったのかな。

https://isamishop.com/shopdetail/000000000593/


 レスリングを追放しようとしたIOC


しかし、IOCといえばもっとひどいことをしたことがある。

2013年に、なんと五輪の象徴である、レスリングのグレコローマンスタイルを追い出そうとしたんだ。

https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/05/09/kiji/20210508s00032000758000c.html

さすがにこれは世界中から猛烈な反対運動が起きて、ボツになっけれど。

グレコローマン・レスリングは古代ローマ五輪発祥のアテネまで遡る、伝統競技だよ。
 
カネにならなければ、何でも切る。その代わりにスポンサー受けするものなら何でも入れてしまう。

最近のIOCは、何の躊躇もなくこんなことをやってる。

ロビー活動ができない日本

もちろん、情けないのはレスリング協会だけじゃない、野球、空手の関係者は何をやっている、といいたいね。

コスト/ベネフィット分析を中心としたプレゼンテーションの一つでも、バッハ会長にやったのかなあ。
 
柔道だってカラー柔道着などを着せられている、日本選手団。黒帯と白衣の柔道着こそ日本の美じゃなかったのかよ。

日本が勝つたんびに、日本に不利なルールを押し付けられるスキー・ジャンプ。やれ板の長さが、浮力がどうこう、といちゃもんをつけられてきた。

ジャンプ女王の高梨沙羅が、ジャンプしたあとにスーツの規格がどうこうで失格にさせられたのは記憶に新しい。

関係者の国際交渉力のなさ、で選手にも競技にもひどい悪影響がでてる。
 
日本のスポーツにおける国際交渉力かけひきは、ゼロだな。スポーツに限らないけどさ。

驚くべきオリンピックのトンデモ種目の数々


 さて、記事は、今までオリンピックがおかしな競技ばかり採用してきた歴史について書いてる。もちろん続かなかったけれどね。
 
魚釣(angling)、凧揚げ(kite-flying)1920年には綱引き(tug of war)、1932年には犬ぞりレース(sled-dog racing)まで登場している。1912年から48年にかけてはペインティング、彫刻、音楽、文学もメダルの対象になった。
 
 極めつけは1900年に開催された、鳩レース(pigeon racing)だ。

https://blog.jrpa.or.jp/hiroba/post-6-34.html

記事はこう締めくくっているのが笑える。
 

「結局、メダルを取った鳩は一匹もいなかった。でも鳩レースがあるんなら、ブレイクダンスもアリでおかしくないな」。
 

前掲The Wall Street Journal

プロレス五輪で業界は爆発する


そう、肝心のプロレス五輪参加の可能性なんだけれど、確かに鳩レースや、ブレイクダンスがありなら、当然ありだ。
 
これについても、記事はプロレス関係者が本気になるようなヒントをくれてるよ。

「1900年から1920年まで五輪競技にあった『綱引き』を五輪競技に戻せ。

チームワークで力をマックスまでに高め、忍耐力を発揮し、目標を正確にクリアすることを目指す、これってまさにオリンピック精神に合致してるだろ」。
 

前掲The Wall Street Journal
https://tenki.jp/suppl/okuyuki/2016/06/27/13361.html

チームワークを見せろっていうわけだな。

プロレスは、だからタッグマッチがいいな。

勝負はわかりにくいから、二人組んでプロレスの技の合体パフォーマンスを競う競技に変えるんだ。

https://allabout.co.jp/gm/gc/448306/

そして謳い文句は、「レスリング原点回帰」だ。

えっ?原点回帰になってない?いやいいんだよ、なんとなくプロレスがレスリングの故郷に帰る的なイメージを醸しだしゃいいんだ。
 
それにいまWWEはネトフリ最強コンテンツ、テレビ局のスポンサーも「五輪プロレス」喜ぶと思うよ。

https://wweliveheadlines.exblog.jp/30748418/

追放されかけたグレコとは正反対で、プロレスの面白さは保証付きだからね。
 
いますぐ新日本プロレス会長・木谷高明(きだに・たかあき)氏は、WWEオーナー・ビンス・マクマホン氏とAEW代表のケニー・オメガと手を携えて、IOC会長バッハ氏に直談判してはどうか。

https://akiba-souken.com/article/37826/

でもねぇ、こういう時に国際連携が必要なんだけれど、今の日本のプロレス界は、そういうことをできる人材が見当たらないね。

今日も暑かったね。

あんまり無理しちゃ、ダメだよ。

じゃあまた明日会おう。

                             野呂 一郎
               清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー
 
 

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