就活面接にみる日本企業の形式主義とジェンダー不平等(就活生は見ないで)
この記事を読んで大学生のあなたが得られるかもしれない利益:ジェンダー意識ゼロの日本企業。面接とは組織人チェックの儀式。組織人とは付和雷同できる人のこと。某大学「人的資源管理論」実況中継。
面接必勝法
今日は就活での「面接必勝法」のビデオを見てもらった。
これを見て違和感を感じないキミは、ちょっと危うい。
このビデオは入室してから、終わるまでどういう態度でいなくてはならないかを指南している。
まずはリクルートスーツ、男も女も無難で目立たない服装をしろと言っている。
まあ軍服だな。
同じ格好をさせることは、入社してからもおなじ行動をとれ、という暗黙の強制だ。
ノックして、内側からどうぞ、と声がかかるまではいってはいけない。
しばらく立ちんぼで、自己紹介し、座れの合図があるまで座ってはいけない。
犬か。(笑)
次のやるべき動作が、男女によって違うのが笑っちゃう。
女子は足をそろえて座り、軽く握りこぶしをつくって膝に置く。
男子は大股でどっかり座り、握りこぶしは強く握って、太ももの中央に置く、だって。
これってさ、男性中心社会の名残だよね。
女性は女性らしくあるべき、
男性は男性らしくあるべき、という。
いや、名残も何も、今なお健在なんだ、こういう思想は。
りゅうちぇるだったら、その場でボイコットするだろうな。(笑)
面接中は相手の目をまっすぐ見て、はっきり、大きな声で話せ、だって。
自閉症の人もいるだろうし、発達障害の人もいる。
そういう人は、そんなことができにくい。
でもそんなの関係ねえ、ってさ。
キミは、とにかく形式だけ重んじるという日本的組織人に、この時点でもう改造されつつあるのだ。
面接とは、合否ではなくて、日本の社会に一歩踏み出す君に
その教条的なルールを教え込もうとする洗脳儀式なのだ。
なぜ、日本はグローバルに取り残されているのか、このビデオはその答えを教えている。
ジェンダー平等などほど遠い現状
気がついたかな。
ああ、もうこれでキミは、すっかりクリエイティブなど抜けてしまった。
そうなんだ、日本の組織にはダイバーシティ(diversity)などないし、
ジェンダー平等なんて思想はもっとない。
某商社に勤める友人が、こう教えてくれた。
その男とは僕の友人だ。
20年前の話だから、今は相当変わったと思われるが実話だ。
男尊女卑は、いまだにはびこっている。
80以上の日本のおじいさん政治家が、いろいろ物議をかもす発言をするけれど、しょうがないんだ。男性支配社会で育ったからだ。
まあアメリカで育ったを自負する僕でも、爺さんの部類だから、知らず知らずのうちに、日本人が身に着いちゃってるんだろうな。
少子化はそんな女性たちの復讐かも。
明日はオレ流「就活必勝法」を伝授することにしよう(笑)
今日も最後まで読んでくれて、ありがとう。
じゃあ、また明日会おう。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー
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