欲望の資本主義、主役は中国とロシア。
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:これまでの理論や常識が役に立たない時代が来た。カナダ人ジャーナリストが、現在の世界を平易なことばで、痛烈にえぐる。しかし、本当の答えは一つ、資本主義だ、言い換えると欲望だ。それが世界の危機を招いている。トップ画はhttps://qr.quel.jp/pv.php?b=3HiI4MH
不確実な時代
これは、カナダ人ジャーナリスト、エリック・シャツカー氏(Erik Schatzker)の言葉です。
俺流解説
シャツカー氏のこの言葉は、今の世界を端的に物語っているように思えます。
恐れながら、私めが解説をしてみたいと思います。
解説というとあれなので、リライトしてみましょう。
グローバリゼーションの偽善に気づいた人類
コロナと戦争で、世界は気がついた。
グローバリゼーションが誤りだったことを。
輸出入が盛んになっただけのことだ。グローバリゼーションは、国内での地産地消を衰えさせただけだ。
ほら見ろ、そのツケが回ってきた。
小麦をロシアやウクライナに頼ってきて、戦争で輸入が途絶え、未曾有のインフレ物価高に苦しんでるじゃないか。
経済がグローバリゼーションのおかげでよくなったぁ?
国内産業を育てずに、中国を富ませただけじゃねえか。
そう、サプライチェーンがどうのこうのと言っている、その正体は中国が世界中のモノを生産し、世界に流している、ってことなのさ。
最近はベトナムやカンボジアからも船で3週間かけて、日本にアメリカにモノを流しているね。
これって、おかしくね?
自国で作ればいいじゃないか。
3週間もかけて、輸送費もかけてなんで中国のモノを輸入するんだよ。農薬にまみれた野菜、スタンダードに満たない製品も多々ある。
後で言うけれど、資本主義、カネがすべてだからだ。
インフレが構造的で、10年続くだろうっていうのは、
グローバリゼーションのせいだ。
世界がグローバリゼーションで、相互依存してるからだ。
アメリカが一番悪い
アメリカがインフレで、物価が8%上がっているならば、日本もそうなる。
諸悪の根源はアメリカだ。
金利だって、グローバルに依存している世界は、アメリカが金利を上げれば、みんな自国の通貨を売ってドルを買うに決まっている。
バイデンさんは、大統領選に勝つことだけしか考えておらず、金利を上げてインフレを抑え、国民の人気取りをしようとした。世界を犠牲にして。
本当の金融危機はこれからだ
リーマンショックのときよりも、金融危機は深刻だ。
電子マネー預金の時代は、銀行が破綻すると思われたらみんなすぐに
端末から、お金を引き出せる。
SNSで、何か悪い兆候があればそれがすぐに大きくなる。
結局、JPモルガン(JP Morgan Chase & Co)とかシティグループ(Citigroup)みたいに大きくないと、金融機関はやっていけないのだ。
中堅銀行のシリコンバレー銀行、シグニチャー銀行は割りを食っただけだ。
あげくのはてFED(連邦準備制度理事会)や米国議会は、「銀行経営が悪い」なんていう。
サーベイランス(監視)をしてない、お前らが悪いんだろ。
彼らにとっては銀行なんて道具にすぎない。
金融危機が起こっても困るけれど、経済が回らなくなるのが一番困るんだ。
だから金利を上げたり下げたり。
シリコンバレー銀行が潰れるくらい、どうってことないのさ。
また起こるよ。
結局は資本主義が悪い
いろんなことがなぜ、同時に起こっているようにみえるのか。
それは資本主義の必然、ではなのではないか。
結局、カネさ。
資本主義とは、人間の欲望にほかならない。
資本主義は、常に人間の欲を刺激してやまない。
しかし、欲を満たすことは、競争である。
力を持っているやつの欲が、最優先になる。
勝ったのは結局アメリカだ。
アメリカの最優先の欲、それは、金利を上げてインフレを収め、大統領選を有利に運ぶことだった。
本当の資本主義は中国&ロシア
でも、本当に勝ったのは、中国とロシアだ。
この国々の欲望っていうのはもっと生々しい。
英語で言うと、rise(勃興)とexpansionism(拡張主義)だ。
中国は勃興の欲望が、つまり国がのし上がるっていう野望が半端ない。
ロシアは目の前の土地を我が領土にしたいっていう気持ち、そう、拡張主義、自国の領土を広げたいっていう欲望が凄まじい。
どうせ、それは島国の日本にはわからない。
でも皮肉だと思わないか?
資本主義国じゃないロシアと中国が、資本主義の権化のような欲望をたぎらせてきたことが。
結局、資本主義とか社会主義と関係なしに、人間は欲望で生き、欲望で死ぬってことなんだ。
欲望が、未来を不確実にしているのだ。
地政学どうのこうのじゃないんだって。
結局は、人間の欲なんだって、悪いのは。
いろんな欲望が同時に起こってもおかしくない。それは基本的にわがままで排他的だから、収集がつかなくなり、下手すると世界大戦になるのだ。
今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
じゃあ、また明日お目にかかりましょう。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー
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