見出し画像

欲望の資本主義、主役は中国とロシア。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:これまでの理論や常識が役に立たない時代が来た。カナダ人ジャーナリストが、現在の世界を平易なことばで、痛烈にえぐる。しかし、本当の答えは一つ、資本主義だ、言い換えると欲望だ。それが世界の危機を招いている。トップ画はhttps://qr.quel.jp/pv.php?b=3HiI4MH

不確実な時代

これは、カナダ人ジャーナリスト、エリック・シャツカー氏(Erik Schatzker)の言葉です。

エリック・シャツカー氏https://qr.quel.jp/pv.php?b=3AypegF

グローバリゼーションが当たり前になり、上向きで好調な経済が続いてきた。

しかし、いま、我々は不確かな未来に直面している。

インフレを見よ、これは構造的な理由で長引くだろう。

金利を見よ。

地政学を見よ。

経済を見よ。

反グローバリゼーションの動きを見よ。

バリューチェーンが、リセットされつつある。

問題は、これらのことが、同時並行的に起こっていることだ。

何か悪いことが起こるだろう、これは不可避だ。

政府は、しかし、何の作戦もない。

政府の作戦は、あっても、それは過去のクライシスに対応したシナリオにすぎない。

次のクライシスに対しては、何の対策もないのだ。

だから私はチームのみんなに言うのだ。

「唯一確かなことは、未来が不確かである」ということだ。

BusinessWeek2023年4月10日P35

俺流解説

シャツカー氏のこの言葉は、今の世界を端的に物語っているように思えます。

恐れながら、私めが解説をしてみたいと思います。

解説というとあれなので、リライトしてみましょう。

グローバリゼーションの偽善に気づいた人類

コロナと戦争で、世界は気がついた。

グローバリゼーションが誤りだったことを。

輸出入が盛んになっただけのことだ。グローバリゼーションは、国内での地産地消を衰えさせただけだ。

ほら見ろ、そのツケが回ってきた。

小麦をロシアやウクライナに頼ってきて、戦争で輸入が途絶え、未曾有のインフレ物価高に苦しんでるじゃないか。

経済がグローバリゼーションのおかげでよくなったぁ?

国内産業を育てずに、中国を富ませただけじゃねえか。

そう、サプライチェーンがどうのこうのと言っている、その正体は中国が世界中のモノを生産し、世界に流している、ってことなのさ。

最近はベトナムやカンボジアからも船で3週間かけて、日本にアメリカにモノを流しているね。

これって、おかしくね?

自国で作ればいいじゃないか。

3週間もかけて、輸送費もかけてなんで中国のモノを輸入するんだよ。農薬にまみれた野菜、スタンダードに満たない製品も多々ある。

後で言うけれど、資本主義、カネがすべてだからだ。

インフレが構造的で、10年続くだろうっていうのは、
グローバリゼーションのせいだ。

世界がグローバリゼーションで、相互依存してるからだ。

アメリカが一番悪い

アメリカがインフレで、物価が8%上がっているならば、日本もそうなる。

諸悪の根源はアメリカだ。

金利だって、グローバルに依存している世界は、アメリカが金利を上げれば、みんな自国の通貨を売ってドルを買うに決まっている。

バイデンさんは、大統領選に勝つことだけしか考えておらず、金利を上げてインフレを抑え、国民の人気取りをしようとした。世界を犠牲にして。

本当の金融危機はこれからだ

リーマンショックのときよりも、金融危機は深刻だ。

電子マネー預金の時代は、銀行が破綻すると思われたらみんなすぐに
端末から、お金を引き出せる。

SNSで、何か悪い兆候があればそれがすぐに大きくなる。

結局、JPモルガン(JP Morgan Chase & Co)とかシティグループ(Citigroup)みたいに大きくないと、金融機関はやっていけないのだ。

中堅銀行のシリコンバレー銀行、シグニチャー銀行は割りを食っただけだ。

あげくのはてFED(連邦準備制度理事会)や米国議会は、「銀行経営が悪い」なんていう。

サーベイランス(監視)をしてない、お前らが悪いんだろ。

彼らにとっては銀行なんて道具にすぎない。

金融危機が起こっても困るけれど、経済が回らなくなるのが一番困るんだ。

だから金利を上げたり下げたり。

シリコンバレー銀行が潰れるくらい、どうってことないのさ。

また起こるよ。

結局は資本主義が悪い

いろんなことがなぜ、同時に起こっているようにみえるのか。

それは資本主義の必然、ではなのではないか。

結局、カネさ。

資本主義とは、人間の欲望にほかならない。

資本主義は、常に人間の欲を刺激してやまない。

しかし、欲を満たすことは、競争である。

力を持っているやつの欲が、最優先になる。

勝ったのは結局アメリカだ。

アメリカの最優先の欲、それは、金利を上げてインフレを収め、大統領選を有利に運ぶことだった。

本当の資本主義は中国&ロシア

でも、本当に勝ったのは、中国とロシアだ。

この国々の欲望っていうのはもっと生々しい。

英語で言うと、rise(勃興)とexpansionism(拡張主義)だ。

中国は勃興の欲望が、つまり国がのし上がるっていう野望が半端ない。

ロシアは目の前の土地を我が領土にしたいっていう気持ち、そう、拡張主義、自国の領土を広げたいっていう欲望が凄まじい。

どうせ、それは島国の日本にはわからない。

でも皮肉だと思わないか?

資本主義国じゃないロシアと中国が、資本主義の権化のような欲望をたぎらせてきたことが。

結局、資本主義とか社会主義と関係なしに、人間は欲望で生き、欲望で死ぬってことなんだ。

欲望が、未来を不確実にしているのだ。

地政学どうのこうのじゃないんだって。

結局は、人間の欲なんだって、悪いのは。

いろんな欲望が同時に起こってもおかしくない。それは基本的にわがままで排他的だから、収集がつかなくなり、下手すると世界大戦になるのだ。

 今日も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

じゃあ、また明日お目にかかりましょう。

野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?