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コロンビア大学MBAでやってる奇想天外なリーダーシップ・プログラム

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:テレビドラマをMBAのリーダーシップ・プログラムの題材にするという画期的なコロンビア大学ビジネススクールの取り組み紹介。日本のMBAプログラムも看板クラスを作れ、という提言。トップ画はhttps://store.epicgames.com/ja/p/a-game-of-thrones-a-game-of-thrones-a-dance-with-dragons-cbb4ad

看板講座を作って世界に発信しろ

昨日「MBAはオワコンか」では、米国MBAが曲がり角に来てるんじゃないか的な危機感をあおりました。

今日の日経だったか、日本の大学もコロナ禍の”鎖国”で、留学生が離れている、だから「発信力を強めろ」という主張がありましたね。

おっ、日経もまともなこと言うじゃない、と思いましたね。

アメリカのビジネススクールも、年来の志願者減少傾向に、手を打ってはいます。

その一つが、「看板クラス」を作って、世界に売り込むことです。

きのう少しお話した、コロンビア大学のコースがそれです。

ゲーム・オブ・スローンズ(Game of Thrones邦題:氷と炎の歌)。

ブルース・クレベン准教授がこのドラマ仕立てのリーダーシップ・コースの指揮を取り、実際に教えています。

コロンビア大学ビジネススクールは、この動画を作って世界中に流して、ビジネススクールの生徒集めに利用しているんですね。

この動画で印象的な話が、教える方、習う方から聞こえてきました。

人間の感情が人間を動かすことを学んでほしい。人間の感情に理解が及ばなければ、人や組織を動かすことはできない。

先生から

それぞれの人間のスタンスを理解して、自分だったらどの人間の側につくかを考え、その人間の立場をどうやって相手に伝え、説得するかを学ぶことに意義があると思う。

生徒から

このビデオがよくできているのは、先生のアクティブに教える姿(黒板、白紙などを上手に使う)、活気のあるクラスルーム、ディスカッションの重要さ、発表の際の緊張など、ビジネススクールでの学習のリアルがすごく上手に表現されていることです。

人気テレビドラマとタイアップという”新規性”という大きなセールスポイントも手伝い、この動画はコロンビア大学ビジネススクールが世界中からの生徒獲得をすることに、大きな役割を果たしているのです。

日本の大学もやれよ

日本の大学は、口では「国際性」とか言ったりして、国際ランキング何位だと気にする割には、全く世界に向けてプロモーションができてないんですよ。

僕はプロモーションの内容どうのこうのを、いいたいわけじゃないんです。

そういう意識がないってことを言いたいんです。

企業も同じなんですよ。

いいものは創るけれど、「世界に向けてどうそれを伝えていくかという意識がない」んです。

日本の大学のプロモーションを、クールジャパンに置き換えればもっとわかります。

もう、アニメも漫画も、頓挫しちゃっているでしょ。

そもそも伝えようとする熱意が足りないんですよ。

このコロンビア大学のプロモーション・ビデオで勉強になるのは、コンテンツを売り込もうっていう熱意だね。

今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

では、また明日お目にかかるのを楽しみにしています。
 
                             野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー

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