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経済学では「鶏より卵が先」だ。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:ケインズ経済学は誤りという大胆な説。サプライサイド経済学がつまずいた本当の理由。経済学に自由を、という正論?

経済学を解き放て

経済学って難しいですよね。

特に日本の学者は専門用語ばかり使って、経済学を必要以上にむずかしくしていると感じます。

僕は、何度も言っているんですが、経済学は欧米の学者の説のほうが、英語の文献のほうがずっとわかりやすいと感じています。

とにかく大事なことは、経済に限りませんが、自分の意見、見解を持つことです。

今日はThe Wall Street Journalのオピニオン欄に掲載された(Congress can't enact a chicken 『議会はにわとりが先、なんて馬鹿なこといってんじゃねえ』超意訳。日付不明)という見出しで、アンディ・ケセラーさん(Andy Kessler)が説く、新しい経済学の考え方を紹介したいと思います。例によってオレ流に解釈したものです。

フフ、鶏より卵が先っていう意味は、需要より、供給が大事だっていう意味です。

経済学は供給が命

結局経済は供給、なんだって。

供給とはものを創ることと、投資をすることだ。

ケインズは、反対のことを言ったんだ。需要が先、だって。

経済学の法則は、「需要が供給を創る」っていうんだ。ケインズの考えなんだけれど、セイっていう人も同じことを言っている。

セイの法則(Say's Rule)だ。

供給じゃなくて、需要が大事でそのためには政府が色々調整する必要がある、よって政府は大きくなきゃダメ、それがケインズ大先生の説さ。

違うんだ、供給が需要を創るんだよ。

逆なんだ。

たまごが先で、にわとりはあとだよ。

いいかい、まず供給が、モノがあるべきなんだ。

そこから需要が生まれる。

キミたちが、「ランボルギーニ」欲しいって言っても、なきゃしょうがないんだよ。

ゲータレード飲みたいって言っても、コンビニに売ってなきゃ買えないんだよ。

需要が先っていう奴らは、セイの法則で「そういう需要があれば、自然に供給が生まれる」っていうんだが、そうはいかないだろ。

企業は、利益を考える。

需要があっても、その需要を満たすモノを創るかどうかは、企業が判断する。

でも、ものが目の前にあれば買うだろ。

フン、ここでキミは反論するんだよな。

オレが気が変わって、ランボルギーニもゲータレードもいらないってなったらどうなんだ?

そらきた。そこなんだ。

ランボルギーニじゃなくて、キミはジャガーを買うことになるんだよ。

ゲータレードじゃなくて、スプライトを買うことになるんだよ。

供給をすれば、たとえそのものが買われなくても、別のものが買われることになるんだ。

ものが売れれば売れたで、その関連の商品が売れて、消費がどんどん拡大する。

これで経済が回るんだ。

そういうメカニズムが、わかってないのがバイデンだ。増税したら、ものを作れなくなるだろ、投資しなくなるだろ。

アンディ・ケセラーさん(Andy Kessler)
ランボルギーニ。https://toyokeizai.net/articles/-/106133
ゲータレード。https://dpon.gift/ja/shops/merchandise/705/gatorade-lemon-pet-600ml/

なぜ、レーガノミックスが失敗したのか

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%8E%E3%83%9F%E3%82%AF%E3%82%B9

なぜ、レーガノミクスが失敗したか

こう言うと、アメリカ経済の歴史に詳しいキミは、レーガンを引き合いに出すだろうね。

1981年から89年まで、たしかにレーガンは供給力を重視した、経済政策を取った。いわゆるサプライサイド経済学、だ。

供給力重視の立場から、減税、財政支出削減、規制撤廃などを進めたんだけれど、財政破綻すると批判されて、いわゆるレーガノミックスは失敗と言われたんだ。

でもね、これはトリックなんだよ。

実際、レーガノミックスは効いてたんだ。

でも、大きな政府が都合がいい連中や、政府の御用エコノミストたちが、いわゆるサプライサイド経済学を寄ってたかって潰しちゃったのさ。

それが真相さ。

今で言う、フェイクニュースに、プロパガンダにやられちゃったのさ。

いわば資本主義が資本主義の首を絞めたのさ。その本質はカネ、だからね。

アンディ・ケセラーさん(Andy Kessler)

今こそあなたの経済学の出番だ

さて、皆様いかがだったでしょうか。

僕は皆さんに言いたいんです。

この意見が正しいか、正しくないかなんてどうでもいいんです。

大事なのは、「経済学を一部の専門家の独占物にしてはならない」、ということです。

今までも小欄で言ってきたんですけれども、ますます多様化する世界の中で、経済学だけで解決できる問題はどんどん少なくなっていると思うんです。

経済学そのものだって、皆さんのような賢者たちが口を挟むべき余地がどんどん大きくなっていると思います。

それでは、また明日この続きをやりましょう。

まだまだ暑さが続くようです。

頑張りすぎないでくださいね。

                             野呂 一郎
               清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー


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