自民党総裁選の本当の狙いは「集団催眠」だったのか?
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:あなたの得意な多様性を豊かにするかもしれない。先の総裁選に隠されたQアノン的な含意。安倍元首相は、実は大変な戦略家であるという仮説。マスコミと自民党が実はウラでつながっていたという都市伝説。皆が総裁選を演出した”安倍劇場”に洗脳されて衆院選に向き合っているという集団催眠の可能性。以上に関する考察。
今日のはなしは、怪奇経営学のたぐいです。まったく僕の妄想です。
でもこれBusinessWeekの記事を偶然読んで、ひらめいたんです。
「そうだったのか」。
妄想かもしれませんが、皆さんと共有したい。
皆さんのすでにお持ちの多様性に寄与すればいいな。
シナリオ通りの岸田自民党
案外、岸田さん、いいな。
自民党衆院選の顔、でいいんじゃないかな。
やっぱり、河野さんじゃアクが強すぎるし、ちょっと暗い。
岸田さんは存在感なかったけれど、やはり肩書が人を創るのか、
すこしだけオーラを感じる。
新・資本主義だって、悪くないよ。
さんざんその中身については悪口を言ったけれど、政治家はスローガンが無いより、あったほうがいい。悪名は無名にまさる、みたいな感じだよ。
成長と分配なんて言っているけれど、どうやって成長するんだよ、分配って社会主義かよ、なんていう野暮なツッコミはいいよ。
わけがわかんなくったって、いいんだよ、政治家は。
元気に、大声でスローガンをがなっていれば。
新・資本主義、結構。
岸田さん、案外いいな、と思ったのは声が案外大きくて、力がある。
女性にソフトだし、アクがないから、印象としては悪くないと思う。
河野さんだと、こうしてみると、やっぱり、アクが強すぎて、大衆相手の選挙の顔としては、岸田さん、悪くないと思った。
激戦を勝ち抜いたかに見える岸田さんですが、シナリオ通りだった、としたら。
安倍ちゃんの深謀遠慮
さて、今日は岸田さんを褒めるんじゃなくて、邪推に過ぎないけれど、元首相の安倍ちゃんを褒めようと思う。さっきいったようにあくまで想像だ。思いつきみたいなことをあえて言おうと思う。
なぜなら、もしここまで考えているなら、自民党侮りがたし、と思うからだ。
そして、それに僕らが気がつかなかったら、まんまと催眠術にかかったままで、自民党の狙い通り、自民党にややいいイメージをもって、投票に向かうことになるからだ。
目を覚ませ!もうみんな集団催眠にかかっている、かもしれない。
BusinessWeekの最新号で、高市、野田の両氏の写真を載せて、「なぜ、日本は女性のリーダーがでないのか」という記事がでた。
それで僕は気がついたんだ。
自民党恐るべし、と。
この記事は日本の男尊女卑を非難しているように見えて、「自民党は高市、野田という女性をリーダーにしようとした」という事実も浮き上がらせる。
という自民党が描きたかった、内外に向けての「絵」を見事に描いた、と言えなくもない。
記事は批判だが、事実二人の女性が首相候補になったのだ。
「日本もやるじゃん」というアピールには、なったのだ。
だからこの記事は、一見批判だが、反面、男女平等を国内、国際的にアピールに自民党が成功したとも言える。
誰がこの絵を描いたのか?
もし安倍ちゃんだったら、と決めつけて、以下書いてみた。
こういう前提だ。
しょせん自民党はよくも悪くも一枚岩。 最初っから、岸田総裁は決まっていた。
でも自民党、安倍ちゃんはこの総裁選というイベントを一大宣伝活動に使おうと考えたのだ。
この戦略のポイントは以下だ。
国内に対しては衆院選に勝ち、海外に対しては女性尊重というフェイクなイメージを創るのが目的だ。
1.総裁選に向け自民党勝利のための、自民党のイメージアップ
2.総裁選の登場キャラを全部売る
3.男女平等、女性尊重の自民党を内外にアピールする
4.衆院選に向け、クリーンな自民党をクリーンな総裁選で演出する
黒幕というか、総合プロデューサーは安倍晋三。
派閥の争いや、政策論争は全て、このイベントのにぎやかし。
それが証拠に、みんな脚本通りの論争で、本気になって喧嘩なんかしなかったでしょ。ウラではみんな一致協力していたんだ。
マスコミも全部このウラを知ってて、知らんぷりしてたんだ。
だってさ、さっきの高市vs安倍の「じゃあわたしがでます」やり取りなんて、ツッコミ満載だもの(笑)。
結果として、自民党のイメージアップは大成功。
衆院選へ向けて、菅さんのコロナ失政、五輪ゴリ押しのバッド・イメージ脱却に大成功したのだ。
総裁選終わったら、安倍ちゃんが「みんなごくろうさん」って、役柄を忠実に演じてくれた河野さん以下をねぎらったんじゃないかな。結果として、自民党の結束も強まったわけだ。
安倍ちゃんのハラ
でも安倍ちゃんは表向きは、超win-winの総裁選ギミックを演出するプロデューサーを気取っているけれども、ハラは実は驚天動地のシナリオを持っていた。
それは自身の大復活だ。
岸田、その後の河野政権が自爆するのを遠目でながめながら、大腸の病気を次の参院選までにゆっくり直しつつ、「やっぱり岸田もダメ、河野もダメか、じゃあまたあの人しかいないのか」の安倍待望論が勝手に沸き起こる空気の中、ゆうゆうとさっそうと登場。よっ、絶対総理っ!のかけ声をバックに自民派閥全員一致で、第3次安倍内閣誕生。
ありうる、と思う。
さて、今回の自民党総裁選の茶番を復習してみよう。
高市・安倍の三文芝居につきあったマスコミ
安倍ちゃんが、高市さんを擁立したんだよね。高市さんに「安倍さん出てください」って言わせて。
お約束だったよね。このやり取り。
「君が出たらいいじゃないか」
「じゃあ、出ます」
って笑っちゃったよ。
そして、野田聖子。しんがりに登場した。本人もいっていた通り(笑)勝てる見込みなんかなく、ただ、第一ラウンドで河野さんの勝利を邪魔したいために、担ぎ出された、都合のいい噛ませ犬。
でも体(テイ)としては、女性二人が国のトップに立候補した自民党、となる。女性にも平等に国のリーダーになるチャンスが開かれているよ、というテイ。
キングメーカーとしての実力を示した
岸田が勝つとわかっていて、なおかつ衆院選への国内外への女性尊重のアピールも盛り込んだ演出を企んだんなら、安倍ちゃん、総合プロデューサーの腕はなかなかだね。
岸田さんがうっかり「モリカケ調査やるべし」なんて口を滑らしたけれど、慌てて即撤回の巻も、安倍ちゃんの力を見せつけたものね。
もうキングメーカーとして隠然たる実力を持っているのかもしれないな。
いや、ふと思ったんだけだよ。
安倍ちゃんの国士としての、矜持は、女性尊重の体(テイ)を国際的に見せつけることだ。
実際は男尊女卑の政治は変わっちゃいない。小池さんくらいのタフガールじゃないと、のし上がれない。
BusinessWeekが取り上げたことで、それも達成!
もし以上が本当だったら、安倍ちゃんの戦略家ぶりはすごいと思わないか。
BusinessWeekの内容は、明日お話するね。
今日も最後まで読んでくれて、ありがとう。
じゃあ、またあした。
野呂 一郎
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