見出し画像

自虐の日本、自賛のアメリカ。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:政治家や経営者などのリーダーに求められることは、人々を元気づける表現や言葉ではないだろうか。コロナ禍のアメリカで聞こえた、こんなアメリカの自画自賛は、いい。トップ画はhttps://qr1.jp/i9sePi

ほめないから鬱になる

ほめられたいんです、人間は。

羽鳥慎一モーニングショーで、ミッドライフ・クライシスっていうのを今朝やってました。

僕もこれをいつか取り上げようと思っていたんですけれど、中年期で遭遇するメンタルの危機を、ミッドライフクライシスというのだとか。

https://qr1.jp/4SDXJR

典型的なのが、上司から叱責される、心無い言葉を浴びせられて自信喪失、ついには鬱になってしまうというケースです。

つくづく思うんですよね、日本人って、人をほめることができない人種だなあ、って

彼女が髪を切ったら、「いいね」くらい言ってあげてもいいのに。

新しいネクタイをしてきたら、似合ってなくても「素敵ね」の一言があっても、バチは当たらないのに。

そもそも、髪を切っても、ネクタイを新調しても、それに気がつかないんです、日本人は。

ほめる文化がないんだよね。

別にここでほめるアメリカがよくて、ほめない日本がダメっていいたいわけじゃないよ。

その気にさせろ

だけど、ほめることができるっていうのは、一つの能力なんだよ。

人を元気づけ、鼓舞し、喜ばせるっていう特殊技能なんだって。

まず観察力がないと人をほめることが出来ない。

その人に対しての愛情がなければ、いやその言葉が強すぎるならば、その人に対しての興味がなければほめられない。

人間関係って、まずは人に興味を持つことでしょ。

人に興味を持つていうのは、お客さんに興味を持つことと、どっかでつながるよ。

人間に興味がないやつは、マーケティングなんてできないもん

人に限らず、なにかに興味を持つことは好奇心があるということだし、人間に余裕があるってことだよ。

余裕がないんだよ、日本人は、だから人をほめることができない

最近、僕のnoteを読んでわざわざガチで中傷コメントをくれた人がいた。

学術論文じゃないのにね。

ほめてくれればいいのに。(笑)

適切なほめは、ひとを世を上げる

最近、4年くらい前のThe Wall Street Journalを読んでるんだけれど、当時アメリカはコロナの初期対応に世界中から批判が集まって、「アメリカのリーダーシップの危機」とか言われたんだ。

そんな時にこんな記事が出た。

アメリカのリーダーシップはコロナ禍を乗り越えられる(US leadership will survive coronavirus)

The Wall Street Journal2020年3月31日  Global View by Walter Russel Mead

ウォルター・ラッセル・ミードさんという、The Wall Street Journalのコラムニストが書いた記事なんだけれど、こんなアメリカに、アメリカ人に対するメッセージがすごいいい、と思ったんだ。

ウォルター・ラッセル・ミードさんhttps://qr1.jp/8DJoeV

「確かにアメリカはコロナの初期対応は下手くそだった。

アメリカってスロースターターなんだ。

でも一度見切りをつけたら、その創造性、適応力そして国民の献身で失地回復をしてしまうんだ」

前掲The Wall Street Journalより

英語が上手なあなたは、この原文を見たほうがわかりやすいだろう。

The U.S. typically stumbles out of the starting gate, but once it gets going, the ingenuity, adaptability and dedication of the American people enable it to make up the lost ground.

岸田さんもこれをコピーすりゃよかったのに

この一節が秀逸なのは、事実に基づいていることだ。

筆者のミードさんは太平洋戦争開戦時の1941年、アメリカがほとんど無防備で、特にパールハーバーの戦艦配置はお粗末だったことをあげている。

南北戦争だって勝った北軍も最初は劣勢だった。第一次世界大戦だって、冷戦でさえ、初期対応はムダや混乱が目立った。

でも、最後は勝つのがアメリカなんだ、という口ぶりなのだ。

確かにそうだ。

でも、こんな言葉を一国のリーダーが力強い口調で、言ったらどうだろう。

国民は団結するに違いない。

岸田さんの先日の訪米時の議会スピーチは、お追従ばかりという批判がある。

https://qr1.jp/wqiFDN

アメリカをほめるならば、アメリカ人のスピーチライターの文章じゃなくて、このミードさんの一節をパクったら、よかったのに。

日本をほめろよ

政治家は誰もが納得する事実に基づいて、日本を日本人をほめろよ。

日本をほめると、扇情的、感情的な、カビの生えた右翼タッチになってしまう。

それは、さっきいったように人に対する愛情や興味や好奇心が足りないせいなんだって。

もう、年寄には任せてられないから、高校生のキミがやってよ、日本をほめてよ。

そうだよ、そのために、あしたから彼女を、ともだちをもっとほめるんだ。

https://qr1.jp/1GCYfI

ほめる練習が必要じゃないかな、日本人は。

キミが政治家になって、特に外務大臣になったら、それが大いに生きるよ。

なぜならば、外交っていうのは外国を上手にほめること、だからだ。

野呂 一郎
清和大学教授

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?