プロレス新連載①岸田政権、究極の一手としての「プロレス立国」第一回
この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:新日本プロレスがWWEを負かす秘策。プロレスコンテンツが持つ、無限大の可能性。日本「プロレス立国戦略」とは何か。最近プロレス界で起きた大事件とは。
こうすればWWEに勝てる
今更言うまでもない、世界最大のプロレス団体WWE。コロナ禍にあってもその勢いに陰りは見えません。
そのWWEを久しぶりに、The Wall Street Journalオンライン2022年3月31日号がビジネスの観点から、分析をしています。
テーマは、WWEがリング以外でのビジネスを加速させているというものです。
具体的に言うと、プロレスを戯曲化、ドラマ化してストリーミングの番組を制作し、フレッシュな目玉商品のないストリーミング界に殴り込みをかけているのです。
一つは、プロレスのフィクションドラマでメキシコの女子レスラーがトップに上り詰めるストーリーを描いたもの。これはスペイン語圏へ向けてのものです。
もう一つは、レスリング・カンパニーを運営するファミリーのドラマです。まさにWWEのマクマホン・ファミリーを彷彿とさせますね。
さて、この記事の詳細のご紹介は次回以降にして、今日は、標題の「プロレス立国」について考えたいと思っています。冒頭に、WWEのオフ・ザ・リングのビジネスの話をしたのは、それと関連するからです。
結論はこうです。
この「プロレス立国」構想とは、要するに日本のプロレスをグローバルにもっともっと広めて、世界をまずWWEと新日本プロレスの二頭立てにすることです。
現在、世界では冒頭にも言いましたが、プロレスといえばWWEの一極世界です。ここに日本のプロレス、とりあえず、新日本プロレスを潜り込ませるのです。
世界戦略なき日本のプロレス界
プロレスファンのあなたは、きっと、こう反論しますよね。
「なに言ってる。もうすでに新日本プロレスは「新日本プロレスワールド」っていう、オンラインのサービスを世界中に提供してるんだぞ、会員4万人で、半分は海外なんだぞ、もうグローバル化してんだぞ」、と。
あるいは、「WWEのライバルになりつつあるAEW(All Elite Wrestling)が、創立者のケニー・オメガのルートで、日本選手をたくさん招聘して、海外では日本のプロレスが広まっているのを知らないのか」。とか
イギリスは獣神サンダー・ライガーの登場以来、日本レスラーはアメリカのレスラーよりずっと強いと認識されているのを知らないのか」とか、
そうおっしゃるはずです。
しかし、それはWWEを負かすための、プロレス界が一丸となった戦略からは程遠いものです。
そもそもそうした、日本のプロレスを世界一にしようなどという、業界横断的な戦略などありません。
ましてや、日本国に「プロレス・ビジネス拡大を岸田政権延命の中心において、世界に覇を唱えよう」なんて思っている政治家はいません。
大事件勃発!
これも、また後日論じますが、最近、プロレス界に大きな事件がありました。
ほとんどメディアで報道されていませんが、現在”隠れた実力日本一”と謳われる、元IGF(あいじーえふ。アントニオ猪木の作った最後の団体)エース、鈴木秀樹(すずき・ひでき。下写真)が雇用契約のあったWWEから、クビを宣告されたことです。
鈴木選手は、コーチとしてWWEと契約をしていたのですが、突然の解雇。
この裏に何があったのか、様々な憶測が飛んでいます。
ここからは、完全な私の推測ですので、読み飛ばしてください。
何のことだか、さっぱりわからない。
もっともなことです。
ちょっと順を追って説明しなければなりません。
きょうは長くなりましたから、ここまで。
ちょっと連載形式にしましょう。
次回「UWFインター、伝説のBushidoとは?」をお楽しみに。
今日も最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
では、また明日お目にかかるのを楽しみにしています。
あすはこの続きじゃないかも、です。
野呂 一郎
清和大学教授/新潟プロレスアドバイザー
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