見出し画像

コロナ便乗値上げは「待て」の戦略的 理由

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:グローバル・サプライチェーン危機の乗り越え方。コロナ禍のいま、値上げは悪手かについての考察を深める。グローバルな視野、感覚を身につけ、日々グローバル情報に触れることの重要性。

サプライチェーンの混乱の原因はやはりコロナ

昨日、所属する清和大学のオープンキャンパスの仕事で、休日出勤だったのですが、やっぱり土日は、アクララインが込みますねぇ。1時間近くバスが遅れました。

画像2

今、世界的なサプライチェーンが遅延して、混雑して、混乱しているとよく言われますよね。昨日のバスの遅れも、いつもよりひどいのは、世界のサプライチェーンが抱えている問題と同じく、コロナが悪さをしているのです。

石油はだぶついているはずなのに、英国ではガソリンスタンドに長蛇の列。

画像3

EU離脱で退去を余儀なくされた外国人がいなくなって、トラック運転手やガソリンスタンド従業員がいなくなって、ガソリンスタンドにガソリンが供給されなくなったからです。

また、ワクチンが効きはじめて、ビジネスが再開し、経済活動が急に活発になり、車が溢れたからです。

東京―木更津間のアクアラインが昨日やたら混んだのは、同じ理由で鴨川シーワールド等へ遊びに行く車で、道路が塞がれたからです。

ケンタッキーフライドチキンでのショック

帰りのバスも混んでいて、東京駅について、急にケンタッキーフライドチキン(以下ケンタ)が食べたくなり、銀座方面を歩きました。

アララすごい人出、これもコロナの影響です、再感染は大丈夫か。

ケンタについたら、またコロナの影響です。ポテトが売り切れだというのです。

画像1

ケンタのポテトフライは、独特の味わいで看板商品ですが、「世界的なサプライチェーン混乱のために、ポテトの輸入が滞ってる」から、ポテトありません、というのです。

企業が迫られている二択とは

このサプライチェーンの不具合で、企業は2つの選択を余儀なくされています。値上げするか、しないか、です。

もうすでに値上げをはっきり表明していないけれど、値上げしているところもあります。

スーパーで、この前「ポンジュース安売り、税抜一本150円」のセールがあると聞き、喜び勇んで行ってみました。一本手に取った瞬間、「やられた」と思ったのです。

以前のボトルより小さくなってます。手の感触がそう教えてくれました。

表示で確かめると、以前は900ミリリットルのポンジュースが800ミリリットルになっていました。

画像4

実質値上げだから、「安くなったうれしー」は、ぬか喜びだったのです。果物、容器などの海外から購入する原材料が値上がりしているからです。

ケンタのポテトが日本に供給できないのも、ポンジュースが実質値上げなのも、世界的なサプライチェーンのトラブルです。

コロナ値上げをする前に考えるべきこと

値上げするか、しないかの二択ですけれども、企業はよくよく考えるべきです。

値上げしなければ利益がでない、しかし値上げして客離れを招いては、元も子もないからです。

よく企業は「企業努力だけではいかんともしがたく、お客様にご迷惑をおかけする」と言いますよね。

しかし、企業努力で値上げをスルーできないこともないのです。例えば、以下はどうでしょう。

1. 原材料を取り替える
2. サプライチェーンの内製化(チェーン内の外注をなるべく減らし、自前にする)
3. 最新テクノロジーを使う
4. 常にコロナ等のサプライチェーンの混乱に備え、協力業者をいつでも手配できるようにする
5. どこまで値上げしないで堪えられるかのシュミレーションを行う

ただ、「大企業じゃないと、上記1-5なんかできないよ。特に内製化なんて無理。

「最新テクノロジーって、アマゾンみたいにAIを使えればいいけれど、どんだけコストがかかると思ってるんだ」、と読者の皆様は反論されるでしょう。

しかし、もっと大事なのは、俯瞰する見方というか、マクロ的視野ではないでしょうか。

つまり、コロナはそろそろ終息に向かい、今はビジネス再開ラッシュも収まり、モノの供給も、供給網も3ヶ月ほどで通常に戻る、というような大局的な判断です。

これを可能にするのは、グローバルな視野だと思うのです。

今回のコロナ禍で、我々はサプライチェーンという言葉を嫌というほど聞きました。

そして、そのサプライチェーンに「グローバル」という接頭語がつくことも。

でも、グローバル、がつくと、日本のマスコミは弱いから、報道されずわかりません。

The Wall Street Journalを読めよ、っていつもの結論になっちゃうんですが、それよりも、言いたいことは、コロナで隔離が進み、世界が縮小するかの如くの言説は違うよ、と言いたいのです。

国境を超えた人と物の動きは、ますます活発になりますよ。

その意味でも、若い皆さんは、早いうちにグローバルな感覚を身につけるために、海外に早く行こう。

でも何歳からでも遅いことなんてないですよね、海外情報はそれにThe Wall Street Journalだけじゃないです。

僕のもう一つのおすすめはUSA Todayです。

ただで読めますよ。

僕も最近、英語でブログを書くことをはじめました。

今日も最後まで読んで頂いてありがとうございます。

じゃあ、また明日。

                             野呂 一郎


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?