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フェイスブックも変革なくして成長なし

この記事を読んで高校生のキミが得られるかもしれない利益:フェイスブックの本当の評価。変革しない企業がなぜ成長しないかの理由。人や企業の将来性を見分けるコツ。

株主に評価されてないフェイスブック


僕はザッカーバーグさん嫌いじゃないし、フェイスブックも嫌いじゃないし、こんな事いいたくないんだけれど、フェイスブック、最近バッシングばかりで、なんかかわいそうだ。

連邦議会でも元従業員にも、子供に有害と知っていながら子供インスタを開発した、と告発されたよね。

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僕もキッズのインスタを創るとか、反対せざるを得ないことは反対してきた。

それでね、BusinessWeekの最新号(2021年11月1日号P24-25)はね、フェイスブックはもうだめだ、みたいなダメ押しをしているんだよね。

高校生のキミたちは、ふーん、ってなもんだろうね。

だってキミたち、フェイスブック使わないだろう?

聞いたよ、キミ達フェイスブックなんか興味ないって。

でも、それが本当に問題なんだ。

これ見てよ、これはね、株価収益率という財務の指標なんだ。

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1株当たり純利益の何倍の値段が付けられているかをあらわしているんだ。
これは株主がチェックする指標で、将来の収益が大きくなると期待される企業ほど、この数字は高くなる傾向があるんだ。

つまり将来の成長性を表す指標と言えるんだ。これ、代表的なIT企業のランキングなんだけれどどうだよ。

一番下にあるのがフェイスブックでPERは20だ。ツイッターは63、グーグルは22,アマゾンは43。

いかに株主がフェイスブックの将来性に期待してないかわかるね。フェイスブックの市場価値は9000億ドルと言われている。

でも将来性となるとこのざまだ。すごく面白いイラストがBusinessWeekに載ってたんで見てよ。レースで一番遅れているのが、図体のでっかいフェイスブックだよ。

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なぜなんだろう、BusinessWeekは3つの理由をあげている。

フェイスブックの問題点

1. より厳しくなる規制
プライバシー規制、独占禁止法、子供へのSNS規制などどんどん厳しくなっていく。
2. 成長が鈍っている成人ユーザー
30以下のいわゆるヤングアダルト層がどんどんフェイスブックから離れていってる。
3. 激化する競争
Tik tok、ワッツアップ、Snapなどに加え、新興勢力もこれからどんどん市場に入ってくるだろう。

でも、ザッカーバーグさんは投資家へのアピール必死なんだよ、いま。

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でもね、投資家の方ばっかり向いていて、批判には向き合ってない、という批判がある。例えば、さっき言ったかな、ヤング・アダルト層が離れている事実を隠している、そういう批判があるんだ。

しかし、なんといってもフェイスブックはキミ達高校生、そして大学生や若手ビジネスマンに興味を持たれてないね。それが一番問題だろうな。僕はこのnoteを推すなあ。

僕はたまに英語でnoteを書いているけれど、noteの運営にお願いしたんだよ。英語のnoteを作って、って。

でものれんに腕押しって感じなんだよね。Noteも海外進出というか、英語でシステム作って、フェイスブックを脅かしてほしいよ。

僕もなんとなく、キミ達がフェイスブックをスキじゃない理由がわかるよ、なにか物足りないよね。

インスタとかTik tokは映像に特化し、ワッツアップはLineだ、ツイッターは文字制限がある。こうした機能を絞ったライバルとフェイスブックが並び立つと、なにかフェイスブックが中途半端に思えるんだ。

フェイスブックは、SNSの先鞭をつけた、という歴史的な意味があった。それだけでもいいと思うんだけれど。

フェイスブックはもうダメなのかな。

仮想現実にかけるフェイスブック

でもやっぱりザッカーバーグは名うての企業家だ。次をもちろん見据えている。それはコンピューターが作り出す3次元の仮想空間だ。

いわゆる利用者は自分の分身のアバターを使って、仮想空間の中でいろいろな活動ができる。

ザッカーバーグはそのための拡張現実、仮想現実テクノロジーに大きな投資をはじめている。

仮想現実(VR)に関しては子会社のオキュラス(Oculus)は年間収益は約20億ドル、フェイスブック全体の収益のわずか1.7%にすぎないがこれからは期待できる。

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フェイスブックだってさ、2016年の一株あたりの収益は3.49ドルで過去12ヶ月では14.01ドルでずっと伸びているんだ。

だけれど、これからのフェイスブックは、投資家の判断どおりだと思うよ。

企業のいま、じゃなくて将来性を見抜け

今日高校生のキミに言いたいことはさ、変わらないと成長なんか続かないってことなんだよ。同じことをやっていたら、未来の成長はないということさ。
よくいうじゃない、伝統を守るっていうのは絶えざる変革を続けることなんだ、って。

どこかの羊羹のメーカーだったか、100年かわらない味を守っていてすごいですね、ってレポーターが言ったら、社長が「いや、時代に合わせて味をずっと変えてきてるんですよ」って言ってた。

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だから、高校生のキミに言いたい。

キミはトヨタに入りたいかもしれない。でも、トヨタがこれから変革しないと、イーロン・マスクのテスラに負けるよ。

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いま、いい企業とこれから伸びる企業の違いをわかるように、勉強し、感性を磨け、そう言いたい。

今日も最後まで読んでくれてありがとう。
じゃあ、またあした。
                            野呂 一郎

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