この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:なぜスタートアップはSNSを勉強しなくてはならないのか。SNSでバズる秘訣。コーチングの新しい潮流とは何か。
スタートアップ成功の決め手はSNS
みなさん、まずはこのTikTok を御覧下さい。
これはオンライン・コーチング講座でSNSマーケティングを勉強した、ハフサ・サリームさん(Hafsa Saleem)の鶏を育てて卵を産ませ販売する、彼女の新規ビジネスの宣伝TikTok 映像です。
このビデオの中に、今のビジネス、特にスタートアップ企業が知っておくべきノウハウが全て詰まっています。
このビデオは彼女の完全オーガニックな鶏の飼育法の紹介のみならず、彼女のノウハウがつまったEブック(電子書籍)の販売のプロモーションにもなっていることにも、ご注目下さい。
オンライン・コーチングが来た!
いまさら、企業が宣伝にTikTok やインスタなどのSNSを使うのは、新しくもなんともないですが、その上手い下手でビジネスの成否が決まってしまうという現実もあります。
このような背景をもとに、今雨後の筍のごとく、ネット上にでてきているのが、スタートアップ企業がSNSをどう使うかに関しての、オンライン・コーチングビジネスです。
コーチングの主流は、ストーリー・テリング(story-telling)と呼ばれる手法です。
ストーリ・テリングとは、文字通り物語を話すことで、例えばさきほどのハフサ・サリームさんは、コーチの指示を受けて、自分の考えや信念、なぜこの仕事を始めたかなどをTikTok のフォロワーに語りかけます。
ときには、ガンでなくなったお母さんの話などもするのです。
こうした、ストーリ・テリング専門のコーチ、パトリス・ポルツァーさん(Patrice Poltzer)のセッション(セミナーのワン・パッケージ)は2500ドル(約38万円)です。
またあるコーチは797ドル(約10万円)の自習スタイルのセッションから、ワン・トゥ・ワン(一対一のつきっきり)のセッションまでさまざまなメニューを取り揃え、2年間で50万ドル(6000万円)稼いだといいます。
キテますね、このオンライン・コーチングというビジネス。
なぜ、ストーリ・テリングなのか
バブソン・カレッジ(Babson College)の企業家リーダーシップ・プログラム長のドナ・レビンさん(Donna Levin)は、その理由をこう語ります。
「よくできたストーリーはつながり、きずなという感覚を生み、信頼を築くのよ。スタートアップがつまずくのはそこなの。」
しかし、そんな人に聞かせるようなストーリーなんかない、という反論には、レビンさんはこう答えます。
レビンさんはこう付け加えました。
それにしても冒頭のサリームさんの、バックヤード農場(裏庭飼育場)の鶏たちは、元気そのもの、そして幸せそうでした。
今更言うまでもないかもしれませんが、SNSに映像を載せるなら、こうしたシズル感(映像のライブ感、リアリティ)を大事にすべきだなぁ、と改めて感じた次第です。
もうひとつ、こんなのはどうでしょ。とり、めちゃかわいい!
また次回、ストーリ・テリングについてお話をしたいと思います。
それでは皆様、また明日。
野呂 一郎
清和大学教授