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インスタはオワコン、ビジュアル雑誌の時代が来た。

この記事を読んであなたが得られるかもしれない利益:デジタル時代に紙媒体なんて売れるわけナイでしょ?そうでもないと思うし、実際アメリカではビジュアル雑誌が復権してるよ。今日もラーメンの写真インスタにあげるの?もう誰も見ないと思うけど。トップ画はhttps://x.gd/CLhkt

デジタル時代にアウトドア雑誌が売れている

アメリカの話ですが、このデジタル時代に雑誌が売れているんです。

たとえばこんなの

1.アドベンチャー・ジャーナル(Adventure Journal)

https://x.gd/oOFQJ


2.サーファーズ・ジャーナル(Surfer's Journal)

https://x.gd/P28DL


3.オリ(Ori)

https://x.gd/E67ME


4.エモーシャン(Emocean )

https://x.gd/39TpW

5.マウンテン・ガゼット(Mountain Gazette)

https://x.gd/5ArXH

インスタの時代は終わった?

これは僕の仮説に過ぎないんですが、自分の直感が、誰かのことばで裏書きされていた時、新しいムーブメントが起こったと思うことにしているんです。

最近のニューヨーク・タイムズに、こんなことが書いてあったんですよ。

「インスタグラムをスクロールして見るなんて、楽しくないわ。

今まで一人だってスクロールしてみるのが大好き、だとか、スマホで何か読むのがマジでスキ、なんて言う人にお目にかかったことはないって。」

ニューヨーク・タイムズWeekly 2024年7月14日号 In a digital age, high-end outdoor magazines are thriving in print デジタル時代に高級アウトドア雑誌がキテる

これは先に紹介したEmocean の編集者マリア・アーンストさん(Mariah Ernst)の言葉で、うがった見方をすれば、彼女は時代を読んで、あえてアナログで勝負に出たんです

テクノロジーの発達で否応なく、我々は情報をとるのにデジタル媒体に頼ってきたけれど、疲れた。そろそろ限界だ」、そういう時代の声を聞いたんです。

https://x.gd/hs2cD

我が意を得たりと思いましたね、僕もThe Wall Street Journalは電子版で呼んでいますけれども、全然楽しくないし、アタマにも入ってこないんです。

デジタル情報の時代は終わり

最初に紹介した雑誌は、主にアウトドアがテーマで、読者層もややマニアックなので、「デジタル情報の時代は終わり、これからは紙だ!」と勇ましく叫ぶわけにはいきません。

でも、ニューヨーク・タイムズには、「紙の時代の復権」を思わせるようなことが書いてありました。

それは、こうしたビジュアル系雑誌の特徴に関係しています。

これらのアナログ雑誌のいいところは、read-and-toss(読んで友達に回す)ができる、ということです。

デジタルの情報って、共有できないけれど、雑誌だったら、あなたが目を通して、隣の友達に「ほら、これいいこと書いてあるよ」って、手渡しできますよね。

昔はそうやって友達同士、情報を共有していましたよね。

アウトドアのビジュアル雑誌が売れているのは、アウトドアって、ヒロシがソロキャンプをやるのは別として、仲間で楽しむものですよね。

これじゃない。https://x.gd/4ZBs0

コロナが明けて、古きよき仲間同士の楽しい行楽が復活、という世の中の動きも追い風になっているのではないでしょうか。

AIの解毒剤としての紙媒体

ご紹介したOriっていう雑誌は、新時代の旅行マガジンです。

最新号はメキシコのアート、ナイジェリアの音楽、コロンビアの闘牛、ハワイの再生農業がテーマで、特派員でも派遣してるのかと思いきや、ローカルのライターに寄稿してもらうというスタイルでやっているのです。

ガツガツ他の媒体と競争して最高のものをだそう、と言うよりも、現実的にコストを減らすことができるところはそうする、無理をしない、そんな編集方針が感じられます。

ゆる感、を感じますね、でもそれが時代なんだと思うんですよ。

https://x.gd/grL3fG

Oriの編集長クリッコさん(Mr. Krichko)は、でも、時代を読んでるんですよ。

それはこんな言葉に表れています。

「オリっていう雑誌のコンセプトは、『アルゴリズムの解毒剤antidote to algorism 』、っていうことなんですよ。つまり読者には雑誌をゆる~く読んでもらい、スクロールなんてめんどくさい真似はさせないってね」。

これから、いやでもAIが皆さんの生活を覆い尽くす、そう思うんですよ。

AIはね、いつも言っているように、しょせん、人間と相容れないんですよ。

人間ってバカだから、考えるっていう最高の知性を捨てて、すぐに機械に頼ろうとする。

結局あと10年くらいして「人間のほうが利口だった!」になるんですけれど、それまでは、考えることを放棄してAI教にどっぷりハマるんです。

でもそのほうがストレスフルなんですよ、アタマで考えれば簡単なのに、ソフトやアルゴリズムを介して問題解決をするわけで、それは不毛な疲れる行為なんですって。

この過程で人間はストレスを貯め、生来の脳力を失い、人間性を失うのです。

まるでこの10年学生がコピペを覚えて、そうなったように。

AIは毒でしかないんですって!

だからこそ、解毒剤が必要、そう思うのです。

また明日以降、このテーマを考えてみましょう。

野呂 一郎
清和大学教授

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