だんだん変わっていくことは大事
物事に対する興味って変わっていきますよね。
同じことを10年継続してるのは珍しいといわれます。
サンババンドに入って太鼓をたたいて10年になりますが、
ここまで続くとは思っていなかった、最初は。
正直、趣味が長く続くのってどこか努力が必要か、
ガチャのような変数要素がないと無理だとおもうのです。
飽きが来るというのが人間の性分としてあるし。
前のエントリーで書いたのですが
音楽鑑賞の趣味の供給源だった
レコード屋がなくなっていったという
事実は個人的には大ショックでした。
iPodが出てきたとき、そこまで思いませんでした。
MP3って音悪いし、と僕も思ってた。
ケイタイがスマホになったあたりでしょうか。
スティーブ・ジョブズの偉大さを痛感します。
先に挙げたような音源がタダで入手できるようになると
そのありがたみが暴落したのですね。
ヤフオクをのぞいてみると、
CDがアホのように安い値段で売られています。
僕のように集めていた人が亡くなっていたのでしょう。
あるいは興味を失ったのでしょう。
CDを集めていた頃はそこまで考えませんでした。
でも今となってはCDはデータを入れる入れ物でしかありません。
パッケージとしてはアナログ盤にはかなわない。
「チーズはどこへ消えた」という本で、
『世の中は急にチャンネルを変える場合がある』
という言葉があり、今でも覚えています。
この言葉ってそこまで考えませんでしたが、
うまく言っていると思います。
「三丁目の夕日」の映画で、
冷蔵庫が普及し始めて氷屋さんが廃れ始める姿が描かれる。
最近のテレビも同じで、ネットが普及すると価値が劇下がり。
同じことをしていると、相対的に位置が下がる、
周りと較べて価値が下がってくる
「縮小再生産」というものの怖さ。
このじわじわとくるものってなかなか自覚できない。
自分の子供のころ、小さい町でしたが人口がそこそこいたので、
パン屋さんが何軒かありました。
スーパーでもパンが売られていましたが、
正直不味かった記憶があります。
それが最近はどうでしょう。
スーパーで買う大量生産のパン、不味いと思ったことがない。
食パンなんか、お気に入りの銘柄まであったりする。
高級食パンも旨いとは思うけど、
わざわざ足を延ばして買いに行くほどではない。
コンビニに行くと手を変え、品を変えパンの新商品が出てくる。
あれ、新商品開発するのって必死だと思っているのです。
かなりの人員を投入してるはず。
最近、「マーケティング」なる仕事を知りました。
市場調査っていうんですか、お客の動向を調べる。
どんなものを買いたいのか、どんなものが売れてるのか。
え、そんな仕事あるのっていうくらい自分からは縁遠い職種。
これ、意外と意識できてない人、多いと思います。
商売人ならそんなこと、当たり前なのでしょうか。
職場でも「今のままでいるのが一番だ」的な価値観を持ってる人って
結構いませんか。
現状維持って、人の社会生活を送っていると
無理なことなのではないかと最近考えています。
何か新しいことを始めて、現状維持と同等。
これも隠遁中に頭の片隅に置くようになったフレーズです。
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