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わかりやすいジャズ (11) ピアノ・トリオ

ジャズの演奏形態にピアノ・トリオというものがあります。
ピアノ、ベース、ドラムス。
割と普遍的な組み合わせのようで、無数に作品があります。

最初はドラムスの代わりにギターだったらしいのです。
喫茶店で鳴っている印象の音楽です。

環境音楽としても、鑑賞する音楽としても使える便利さもあります。

おそらく、一般的にジャズピアノといったら、
この人のような感じを思い浮かべるはず。

あるいは

またまた

この人もそうですね。

少し新しめで

前に紹介した、キース・ジャレット。
ケルンコンサートを始めとするソロピアノで天下を取ったのですが、

飽きたのか、80年ごろにピアノ・トリオを結成しました。
保守的ジャズファンに熱狂的に受け入れられます。

実際に演奏も素晴らしかったので、ごく最近まで演奏をしていました。
40年近くですよ。

客も呼べるし、お金になるし、このトリオで、
キース・ジャレットはジャズ・ピアノのトップになった気がします。

この人の演奏が少し前まで基準になっていましたねぇ。
スタンダードもそうなのですが、ビバップの曲なんかをやってくれるんです。
これがめちゃくちゃかっこいい。

最近、Go Go Penguinというトリオを知りました。

あきらかにクラブ音楽の影響が強く出ていて、
スマートな演奏ぶり。

リズムもできるだけ揺れないようにしているのがわかる。
それにしても、このスタジオライブ、いいなあ。

このGo Go Penguinは実際に見てみたい。

これを聞いちゃうと、キース・ジャレットの泥臭い感じがわかる。

どこか、ピアノ・トリオって聞きやすいですし、
BGMぽいのがいいところでもあり、飽きやすいとこでもあります。

個人的な思い入れとして、キース・ジャレットと
ビル・エヴァンスは高校時代から大学時代の
サウンドトラックになっているほどよく聴いていたので
足を向けて寝られません。

ただキース・ジャレットは脳梗塞を起こして
ピアノが弾けなくなってしまったと聞いています。
脳梗塞で適切な処置をしていないと、
再びピアノを弾くことはかなわないでしょう。

したとしても再起は難しいと思います。

少し余談ではありますが、
個人的にキース・ジャレットで一番好きなのは
ピアノトリオではなく
アメリカン・カルテットというバンド形態です。

ほぼ解散寸前のころの演奏。


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