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不条理な相手を謝罪させて、スッキリ安眠できるための2ステップ


誰かに不条理な仕打ちを受けて、腹が立つ。そんな時、あなたはどうしますか?

例えば、職場の人が陰で自分の悪口を言う。あるいは、上司がみんなの前で自分をしかりつける。言いたいことがあるなら論理的に伝えればいいだけなのに、人格を貶められるケースは、実際にあります。

こんな時、「怒りを我慢するのが大人だ」という意見もあります。しかし、これは間違った対処法です。なぜなら、怒りをこらえてもストレスが溜まるだけだからです。いつも言っているように、怒りは生理作用なので、こらえきれるものではありません。必ずどこかで噴出します。

また、「やられたら、やり返せ」という言葉があります。しかし、これも間違った対処法です。なぜなら、感情的にやり返しても、相手はもっとやり返してくるからです。感情的にやり合うと、結局、力関係の強い方が勝ちます。例えば、年下より年上、女性より男性、部下より上司が勝つのです。

この理屈でいくと、年齢の高く、肩書のある男性しか勝てないことになります。そのような勝負の土俵に上がると、自分が負けるのは目に見えています。これでは、かえってストレスが溜まります。

では、どうすればいいのか?それは、不条理な相手に対して、怒る目的をハッキリさせることです。目的がハッキリすれば、余計なことを考えて悩まずに済むからです。

相手に対して、怒る目的は、相手を謝罪させることです。あなたも怒っているわけですから、まずは誠実に謝ってもらえば気持ちは落ち着きます。

「ごめんなさい」「申し訳ありません」と相手が言えば、モヤモヤの90%は解決したようなもの。あとは損害の復旧についてお互い話し合えばいいだけです。その割合は、モヤモヤのうち10%でしょう。

10年前、私は、赤信号で停車中に、追突されました。運転手は60代の男性でした。とりあえずお互い、路肩に車を停め、警察に通報。15分後、救急車とパトカーが来ました。私が事情聴取を受けている間に、男性の息子と思われる30代の男性が現場に来ました。そして、私の隣で、親子の会話を始めました。

「おやじ、大丈夫かよ?運転中に記憶がなくなったって警察に言うなよ。免許取り消されるぞ。」

私はその時、怒りを覚えました。まずは私に謝るべきだろうとおもったからです。なぜなら、私は赤信号で停車中に一方的に追突をされた被害者だからです。しかし、その親子は、私には謝りもせず、己の身の振り方だけを画策していました。そんな姿に、怒りを覚えました。

後日、双方の保険会社が話し合いをし、私の通院費用と車体の修理代だけは支払われました。法律的には、これで解決です。しかし、私にとって、損害賠償は10%の関心事に過ぎなかったのです。保険会社が損害を賠償するのは当たり前のことだからです。

むしろ、残り90%の関心事は、加害者の男性に謝ってほしい、ということでした。しかし、結局、男性からは当時の職場(役所)の人事係に謝罪の手紙が届いただけでした。何で私を傷つけておいて、謝る先が「役所」なのか、そこが納得いかずイライラしました。

私のケースを反面教師とするなら、理不尽な相手には、まず謝らせることです。そうすれば、90%は、怒りが解消します。

理不尽な相手を謝らせるには、2つのステップがあります。それは、

1.証拠を用意すること

2.丁寧に話すこと

です。


実際、この方法を使ったある高校生は、理不尽な文句を言ってきた友達を謝らせることができました。2ステップを実行する前の高校生は、暗い顔をして、「怒りでモヤモヤする」と言っていました。しかし、2ステップが成功した後は、「スッキリして、気持ちいい~!」と言っていました。

今回の記事では、その出来事の詳細をご紹介します。今回の記事を読むことで、あなたは理不尽な相手を謝罪させ、スッキリと安眠できるようになります。


<目次>

1.「なんで俺が責められなきゃいけないの?」

2.怒ることにした理由

3.「すごいスッキリした!」と喜びの声

4.なぜ2ステップが驚くほど有効なのか?

5.怒った後、相手とどうなる?


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