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今日の気になる言葉123

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2019年5月の記事一覧

昔は不便だったというのは決めつけ
と三浦知良氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。スマホがない時代はなくても不便ではなく、日本からブラジルに手紙が着くまで1週間かかっても便利だったと指摘。さらに「筑前からお江戸に噂が届くまで1か月しかかからない」と速さに驚く時代小説の台詞を紹介した。

「I spy。」
で始まる米国CIA(中央情報局)のInstagram(先日の「ONE MORNING」)。これはスパイとそれ以外に分かれ遊びつつ英語を学ぶゲーム。「beginning with letter A」と言ったらAで始まるモノを探す。親しみやすいCIAを狙う?

「Goose Egg。」
は「ガチョウの卵」の意で数字のゼロに似ていることから「0点」を指すと先日のMLB「ヤンキース対ダイヤモンドバックス」中継。スコアボードの「0」は大きいのでニワトリの卵より大きいガチョウになった。ガチョウはアヒルより首が長く、飼うとよくなつくとか。

面白い小説は確実にある。
と東京・丸の内で文学講座を務める阿刀田 高氏(昨日の『日本経済新聞』朝刊)。村上春樹は「ハナレイ・ベイ」を勧める。私の最近のNo.1は、まさに別の人生を生きた気分になる西 加奈子著「サラバ!」。子供の頃もてた主人公が薄毛の中年に変わる過程が物悲しい。

「現在から先はいつも未知だ。」
と角田光代氏(先日の『日本経済新聞』朝刊)。未知は自分とかけ離れた存在のように思うが、氏は32年前に一度訪れた能登半島最先端の地・珠洲にそれを感じる。記憶を辿って回る内に魅力に憑りつかれ興味が湧いてきた以上、それは未知だと。未知は常にそばにある。

「幸せ学。」
の学科ができたカリフォルニア州立大学サクラメント校(先日の『Blue Ocean』)。「ストレスに打ち勝つ実践方法」と紹介された内容は幸せと違う気がする。イエール大学のThe Science of Well-beingも人気だそうだが「実践」が胡散臭い。

「レンタルなんもしない人。」 が先日の「GOLD RUSH」に出演。“飲み食いと適当な相槌以外何もしない”人=自分のレンタルサービスだが、高価なバーへの同伴や言い難い話の聞き手、離婚届の立ち合いなどの依頼からは知人・友人に頼めないニッチ分野という希少性と歪んだ人間関係を感じた。

「レモンライス。」
を持参し紹介したホフディランの小宮山雄飛氏(先日の『田中みな実 あったかタイム』)。ターメリックなどで炒めたレモン風味のライスに、鶏肉がごろごろと入ったカレーソースをかけたりして食べる。「すぐ美味しいと言う食べ物じゃないけどクセになる」とは田中氏。

「一寸先は闇。」
を新大関で夏場所休場を決めた貴景勝が「あなたが大切にしている言葉」として挙げていた(『&Premium』4月号)。山田道紀・埼玉栄高校相撲部監督に教えられたと言う。「調子に乗ると必ず気の緩みが生まれる」と自戒していたが膝の負傷は真剣勝負の結果だ。

「段ボールが伸びる。」
と先日の「日本経済新聞」朝刊。洋紙生産を源とする王子ホールディングスの業績への記述だが、通販市場の拡大で段ボールが伸び14年ぶりの最高益となったのだから過剰包装の恩恵に浴したと言える。商品の何倍もの大きさの箱で配送される無駄を言う者は既にいない。

「戦争を知らない子供たち。」
という70年のヒット曲を紹介し丸山穂高議員の「戦争しないとどうしようもなくないですか」発言を批判した先日の「日本経済新聞」朝刊。この歌を支持した若者たちの親や大人は戦争を知る世代だったが、この男の親は知らない可能性が高い。それが現在の怖ろしさだ。

「肉を焼き、飯を食う。」
この後に「俺の箸は蒸気機関車のピストンだ」と続く先週の「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎(松重 豊)の台詞に実感があった。ホルモンを食しつつ「塩→タレ→塩に戻れる俺、大人だ」と自己満足しながら3皿注文し白米を頬張る大食漢ぶりは、いつもながら見事。

「埼京線の人身事故。」
は、何が原因だったのか、何かトラブルがあったのか、何かの前にスマホが関係していたのか、何か防ぐ方法はなかったのか、何か残されていたのか、何をその人は思っていたのか。何も知らされず、今日も埼京線で「人身事故」が「信号機故障」と同じ口調で伝えられる。

「日本語能力の共通指標。」 を外国人材受け入れに伴い文化庁が作り始めたと先日の「日本経済新聞」朝刊。「敬語が話せる」「漢字が書ける」などを指標に反映と言うが、敬語が全て「いただく」になり「茄子」が書けず(NHK番組)、「は」と「が」の区別が消えた日本語の何を基準にするのか。