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売るための努力が報われるには時間がかかるパート2

最近、ずっと使い回している写真にお気づき?
レモン棚栽培のハウスの画像だ。
二年生の苗木を2021年にポットに植えて、ひたすら上に伸ばしてワイヤーの上に平たく誘引し、実がぷらぷらと大体同じ高さになっている光景はとても癒されるし、圧巻だ。
水が大好きなレモンは自動灌水でたくさん与え育て、2023年沢山なってグリーンレモンの状態から売り始め、夏場にも売れるように貯蔵している。
なので、収量がどのくらいあったのか、定かではない。
今年もたくさんなっている。

スーパーの棚は国産レモンが今の時期ほとんどないので、一人勝ちだー!と思いきや。レモンはかぶりついて食べる果物とは違うので、家庭で使う量もたかが知れている。盲点だった。
一個一個マルシェで売っているし、先日こんな事があった。
大手量販店のテナントとして入っている産直のお店に商品を置かせてもらう事になった。
そこの店長との会話、
私「生鮮品売り場の方には輸入しかないので、うちの国産レモンで一人勝ちですよ!」
店長「国産扱ってたよ!3日で売り切れたけど、社長が市場でスポット的に仕入れたものだけどね」
パッと売り場に目をやると、ポップがそのままで箱はからになっていた。
その価格なんと!3個100円!

驚く私に店長は「利益でないとこの価格では売らないから」

なんとも言えないモヤモヤを抱えながら帰り着く。
いくらで出すかは、まだ決めてない。

そして、これからの農家は農作物を売るだけでは産業、ビジネスとしては成り立たないのではないかとずっと思っていたことが確信に変わる。

レモン棚はアグリツーリズム、観光的な要素もある魅力的な場所だと思う。
しかし、農業委員会や役所は前例がないことをとても嫌う傾向が強い。
農地法に阻まれることも多い。
まだ何も諦めてはいないので、ご安心を。

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