Deep Purple『IN CONCERT 1970/1972』(1980年)
もう手抜きリッチーなんて言わせない
こんにちは。
今日登場するのは、Deep Purpleの 『IN CONCERT』 というライブアルバムです。2枚組のCDです。ライブと言っても、こちらBBCスタジオでのライブ録音になります。
このCDには二つのライブが含まれていて、1枚目は、1970年のライブ、2枚目は1972年のライブ。特に2枚目のライブは、あの超名盤 『Made In Japan』 の前哨戦とでも言えるような、ほとんど同じ曲、曲順で構成されています。
ここでの 「Smoke on the Water」は、史上初のライブパフォーマンス。
そして、「Never Before」ライブ録音はこのアルバムが唯一です。
1枚目の方は、初期パープルの4曲が収められています。
まず度肝を抜いたのは「Wring That Neck」!!!
デビューから2枚目の 「The Book Of Taliesyn」 に収められている、元々は小曲なのですが、このライブ盤では全く違う曲になっています。
なんといってもリッチーのギターソロが、長いうえにテンションたかっ!
いつまで聴いていても聴き飽きません。逆にもっと弾いてくれ、もっと聴かせてくれ! とまで思ってしまいます。
ジョン・ロードのソロもいい。実にいい。
リッチーは、得意の三連符を中心にソロを展開していきます。スタジオ盤の「Lazy」や、Rainbowになってからの「Difficult to Cure」で聴かれるようなソロを足して掛け合わせたような鬼気迫る演奏です。
途中からリッチーのギターとジョン・ロードのオルガンが絡み合いながらの演奏になったり、また交代で弾いたり、目まぐるしく、もうスリル満点です。
終盤、ジョンのソロが長すぎたきらいはあるけれども、そのあとのリッチーのフリーなソロ(他の楽器の音はでていない)が機知に富んでおり、締めくくり方が彼らしいですね。
これを聴くまでは、私にとってのリッチーのベスト・ライブ・パフォーマンスは 『Made in Japan』収録の 「Strange Kind of Woman」だったのですが、このアルバムを聴いて一気に入れ替わってしまいました。あ、それとRainbowの 『On Stage』での 「Mistreated」 のソロも好きです。
話は変わって「Mistreated」 のソロなんて、弾きまくるというよりは、一音一音を考えながらその場で作曲しながらじっくり弾いている、という感じがとても好きです。高校時代にじっくりとコピーした覚えがあります。
「Wring That Neck」に続く「Mandrake Root」では、ジョン・ロードが素晴らしい演奏を聴かせてくれます。ここも要必聴です。
といったと所で〆に入らせていただきますが、このアルバムの特に二枚目(72年盤)は、『Macine Head』発表直後のライブであり、それだけでも興味がそそられますね(『Macine Head』の発売は、1972年3月)。
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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