カスタードの愛を綴っていいですか?


いいですよ。
カスタードが好きだ。

幼少期は甘味が強いものが苦手で、チョコレートやあんこ、アイスが出されたときにはお茶で味を紛らわせながらなんとか食べていた。

外食をした際に「デザート頼んでもよいぞよ。」と大人に言われてもシャーベットや果物がない時には「大丈夫…。」と言っていたのだが、小学校三年生の中華料理屋のメニューで運命の出会いを果たす。
それがズバリ、「揚げカスタード」だった。
前回の記事に書いた通り、小学三年にもなると小学校の中高学年の図書室(母校は図書館が分かれていた)にあった料理に関する本はすでに読み終えていたので、カスタードの存在は知っていたが、知っているそれはとろとろでシュークリームなどに入っているという認識だった。
それが、揚げられている…?
食べきれるかの不安はあったが、好奇心が勝り、両親にねだって注文をした。

出てきたものはとてもシンプルで、固めに炊いた甘さ控えめのカスタードに小麦粉で薄く衣を付け、カリっと揚げたものだった。

このときに、もしかしたら甘さ控えめだったら苦手なお菓子も食べられるのでは…!苦手なお菓子たちも、自分で作れば食べられるのでは…!と気づいたことが、お菓子の沼にはまる一歩目だったのだと思う。

地元の小学校には小学校4年になるまでは市民図書館に行ってはいけませんという謎ルールがあり、カスタードの作り方を調べようとしても分からない…!という日々が続いたある日、風邪をひいて学校を休んだ。

そういった際も見るテレビはもちろん料理番組系でふと見ていたNHKの番組で作っていたのがなんとカスタード。
もちろん材料をメモし、作り方を目に焼き付けた。

そのときの興奮は今でも思い出せるくらい鮮明で、卵の凝固性についての説明、コーンスターチの存在、加熱すると粘度が高まる様子、食中毒の注意喚起、それまでに知っていた知識の範囲とはまた別の範囲の内容が多くて最高だった。

しかも材料が砂糖卵牛乳コーンスターチバニラエッセンスとほぼ家にあるのもよかった。
コーンスターチとバニラエッセンスは父と買い物を行ったときにねだって買い、いざ実践。

作ってみたカスタードは市販のものとは違い、とても好みの味に仕上がった。
(一応揚げてもみたが、普通の粘度だったのでそれは失敗した)

カスタードの思い出はまだあり、小学校4年生のときのこと。
当時仲が良かった子のお母さんが自宅で料理教室を開いており、ふとした時に手作りお菓子を出してくれていた。カスタードに感動した話をした翌週くらいのある日ササッ…とカスタードタルトを作ってくれたのだ。
地元は片田舎、カスタードタルトなぞ売っている店はない。
しかも私が好きといったカスタード…なんとかっこよい…!

このときに恐らく理想像を抱いたと思う。
相手の好みのものをたやすく作る、やはり、かっこいいしなりたいもんだね…。

まあそんなこんなでカスタードがの思い入れは強いので、やはりカスタードを使ったものは想いもこもっているので割と得意だ。
作るお菓子やパンによって卵黄の量とかバニラビーンズとかの量を調節できるようになったので、これからもカスタードといい付き合いをしていきたいなと思っている。

さて、本当にただただ、カスタード愛をつづっただけの内容になってしまった。
ここまで書いて、落ちも思いつかないよう…あ!

それではおやすみなさい。

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