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最好映画。 036 「ファイヤーフォックス」 1982年。

東西冷戦時代に、謎のステルス機ファイヤーフォックスをソビエト連邦の空軍基地から奪取するという荒唐無稽のスパイ映画。入国して街中から田舎にある格納器地まで検問と追跡をかいくぐる前半戦がものすごく面白いです。ブラフをかけられてついKGBを殺してしまって追いかけられるとか、協力者がみな何かにつけて恐怖を語るとか、実際危ない目に遭うのは最後だけなんですけど、ハラハラハラハラ。ブルース・サーティース撮影監督お得意の夜描写でほとんど見えません。そこがまたさらに良いんです。ウォーレン・クラーク(「時計じかけのオレンジ」の“うすのろ”)がいい味出していて、手だれの「草」を演じてます。ロシア語で思考すると勝手に動いてくれるトンでもない飛行機がを無事に届けるまでの後半戦も面白いんです。ミサイルより速く飛んじゃうとか、氷河の上で給油しちゃうとか、特撮監督はジョン・ダイクストラなんで安心してみられるのも最高です。さすがに今や設定からお話までSF映画にしか見えないでしょうが、ソビエト連邦がまだあった時代に、この映画作るのってスゴい。イーストウッドコーナーというよりも、戦争、もしくはスパイ映画コーナーにまぎれていたりしますので、ご注意を。

http://www.imdb.com/title/tt0083943

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