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最好映画。216 「グレート・ブルー」1988年。

ちょこっと自慢なんですが「グレート・ブルー」を劇場(日劇プラザ)で観た、数少ない人間の一人です。数少ないというのは、私が観た時でも10人くらいしかいなくて、2週間で打ち切られちゃったからです。リュック・ベッソン監督、デビュー3作目。お話は、素潜りチャンピオンで名を馳せたエンゾ(ジャン・レノ)が、最も恐れているかつての素潜り名人ジャック(ジャン=マルク・バール)を見つけ出して、世界大会に連れ出して、切磋琢磨するけど、だんだん海に魅せられたジャックは・・という、見た目はスポーツ青春映画なんですが、5割近く海の中で、それも海底の見えない、生物がほとんど映らない、海の中なので、水族館の中に放り込まれたような不思議な映画でした。フランスでは連日長蛇の列で、超ロングランしていたんですが、日本では「最後の戦い」がレイトショー、「サブウェイ」が渋谷のシネマライズで公開していたので、え?いきなり?800席の映画館で?ってかなりびっくりして馳せ参じた記憶があります。25メートルプール(実際には17m×8m)を貼り付けたみたいな、でっかいスクリーンで、思いっきりブルーの世界を堪能しました。ポスターに惹かれて「サブウェイ」を観に行って、その疾走感にハマって、次回作を待ち侘びたリュック・ベッソンの最新作でした。とても面白くて、120分があっという間。でっかいスクリーンで観れて自慢、というのは、ビデオ発売後に火がついて2時間48分の「グラン・ブルー 全長版」が下高井戸シネマでずっとかかっていて、おしゃれ映画の最高峰みたいな扱いを受けたんです。いろいろ見回しても800席の劇場でお目にかかることはなく、貴重な体験したんだなと一人で噛み締めておりました。(他に一人しかお会いしたことなくて(⌒▽⌒))「最後の戦い」は35mmモノクロシネマスコープ、「サブウェイ」は35mmカラーシネマスコープ。それがいきなり70mm。進化も早くて、楽しい監督です。3作目にして、世界マーケットを目指して、英語のセリフで撮り上げた29歳のリュック・ベッソン。当時は本当にすごいと思ってました。「ニキータ」1990年、「レオン」1994年が好きな人はいっぱいいると思います。でも「グレート・ブルー」が好きっていう人はなかなかお会いしないので、同好の志がいらっしゃいましたら、是非語りましょう(⌒▽⌒)iTunesストアで、一番長い英語版が購入できます。


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