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最好映画。 128 「真昼の決闘」 1952年。

リー・ヴァン・クリーフが誰かを待っている冒頭から、ゲイリー・クーパーとグレース・ケリーが馬車で去るラストまで、85分。壮年の保安官の最後の1日どころか1時間半、10時45分から12時10分までを描きます。かつて監獄に送った犯罪者が街に戻ってくる。戦々恐々とする住民と保安官。逃げるか、対決か。時は刻々と迫るという筋書き。ディミトリ・ティオムキンの音楽が最高です。冒頭から流れる主題歌でお話は全部わかるんですが、冒頭歌詞には字幕がつかなかったので、聞き逃してハラハラしながら観ました。西部劇らしくないとか社会派映画だとかいろいろ読んでからですが、いや、滅法面白いです。クライマックスに向けてスタンダードサイズを満ち満ちにレイアウトしてゆく撮影、きちんと挟み込まれる時計、誰もいない通りをただ一人歩く保安官。印象に残る画ばかり。フレッド・ジンネマン監督は「ジャッカルの日」も大好きなんですが、これは別格です。主題歌のデモ版とリハーサル版が入ったサントラがApple Musicで聞けたのが嬉しかったです。名作のコーナーに絶対あります。

http://www.imdb.com/title/tt0044706/

サントラ
https://itun.es/jp/mcOkQ

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