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最好映画。 111 「ランブルフィッシュ」 1983年。

モノクロ・パートカラー、フランシス・フォード・コッポラ監督による、当時で言うところのスタイリッシュな映画。コッポラ監督の珍しい佳品だと思います。改めて観ると、タイムラプス、突然現れるハレーション気味の妄想シークエンス、広角レンズを使った人で埋めるレイアウト、ミュージカルのようなファイトシーン、凝った撮影の連続です。モノクロだっていうだけで珍しかった頃だったので、カッコつけて観に行きましたw。お話は田舎から出たことのない偉大な兄を持つ弟が葛藤の末、西へ旅立つという成長物語、なはず。デニス・ホッパーがすごすぎて、マット・ディロンもお話もそっちのけ。 「ブルー・ベルベット」前のデニス・ホッパーの凄み凝縮です。目が綺麗。でも与太話が怖いw ミッキー・ロークはひたすら小声で、詩人めいた台詞をしゃべるので、不思議。変わった印象のトム・ウェイツも観れます。生々しくて不思議なモノクロ撮影はスティーヴ・H・ブラム。「アンタッチャブル」「スネークアイズ」までブライアン・デ・パルマ監督と組むことが多い方なので、これは印象違っていて面白いです。話が後ろ向きなので、94分が長く感じるんですが、冒頭15分は必見だと思います。スチュワート・コープランドの音楽もカッコ良いので、ながら見には最高です。(失礼かw)青春映画のコーナーにあるのかな。


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