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最好映画。 031 「アフターアワーズ」 1985年。

ちょっとした下心で女性の誘いに乗って、とんでもない一夜を過ごす男のドラマ。 序盤15分はタルいんですが、男がSOHOに着いた辺りから急に加速します。マーティン・スコセッシが初めてミヒャエル・バルハウスと組んだ作品で、ともかくカメラがよく動き回ります。主観、傍観、移動、クレーン。有名な「グッドフェローズ」のワンカットでクラブ中央まで移動するカメラも、この映画に比べると可愛いもんです。そのスピードに乗せられて、話も加速し、誘った女性が死んだ辺りから自警団に追いかけ回され、さりげなくリンダ・フィロレンティーノに助けられ、朝が来るまでハラハラです。80年代のNYが舞台ですから、どこか危ない雰囲気がとても素敵。地下鉄もコワいし、最初に主人公が乗るタクシーのラテンさもコワい。腹抱えて笑える訳ではないんですが、終わった後、コワさとバカバカしさに苦笑できます。グリフィン・ダンとロザンナ・アークエットは「グラン・ブルー」(1988年)くらいまで変な映画出まくりで笑えました。マーティン・スコセッシのコーナーって見たことないですけど、サスペンスの「あ」の棚に行くとある筈です。

http://www.imdb.com/title/tt0088680

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