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最好映画。218 「SHEROCK:ピンク色の研究」2010年。

2010年に放送された新生BBC「SHEROCK/シャーロック」の第一話。サー・アーサー・コナン・ドイルの「シャーロック・ホームズ」の記念すべき第一作長編「緋色の研究」をドラマ化してます。「シャーロック・ホームズの冒険」をちゃんと読んだのは中学校くらいで、阿部知二訳の創元推理文庫の細かいいい文字を読み漁ってました。1984年に放送されていたグラナダテレビ版ジェレミー・ブレットの「シャーロックホームズの冒険」が大好きで、全41話、映像化はこれにとどめを指すと勝手に思い込んでいたんです。 2011年に日本で放送が始まった当時は設定を現代に現代に置き換えか〜〜まあ、そういうものがまた流行るんだな〜くらいで思ってたんで、シーズン2の終わりくらいから観たんです。これがびっくりするほど面白い。1本90分で、1シーズン3本しかないんです。たった3本で、現代にシャーロックがいたらこうだろうという以上に、新しい話に見えるほど、原典を映像化しています。「ピンク色の研究」はその第一作。スリリングなミステリです。自殺にしか見えない連続殺人をキーに、ワトソン博士との出会い、原点にも登場するあらゆるキャラクターに新キャラクターまで、愛すべきシャーロックたちが出現します。ケータイやテキストメッセージ、インターネットを駆使して、ものごとを超越したシャーロックの推理は面白くてしょうがないです。クリエイターはスティーブン・モファットとマーク・ゲイティス。この二人のおかげで、古臭そうなミステリがユーモアを持って現代に展開しているのは確かです。第一話のディレクターはポール・マクギガンがやると本当に安心できます。「ドラキュラ伯爵 」2020年も本当に面白い。頭のいい映像と言えばいいんでしょうか。映像に映る情報をうまく料理して、観ているこちらが頭がいい気持ちにさせられちゃいます。「ラッキーナンバー7」2006年 も面白かったですが、スティーブン・モファットとマーク・ゲイティスの組み合わせのほうが上かもです。日本語吹き替え版でしか観てないんですが、これがまあハマりっぷりもすごくて、ベネディクト・カンバーバッチもマーティン・フリーマンもこの吹き替えでないとちょっと違和感あります笑 すでに新作は望めないとは思いますが、また新作を観てみたいシリーズです。


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