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最好映画。 100 「グッドフェローズ」 1990年。

家族のためのミートボールを作り、警察の目をかいくぐり、麻薬をさばいて、銃を売って、ミートボールを煮込んで、喧嘩を諌めて、元兄貴分の説教を聞いて、ラスト20分アーーーーもう忙しい!!ということを嫌という程描いた後に訪れる静寂。それまでのゴージャスで危険な生活から、保護生活に至ったヘンリーの皮肉な笑顔で映画は終わります。2時間26分、お腹いっぱいの映画です。マーティン・スコセッシ監督は何本もギャング映画を撮っていますが、これは白眉だと思います。長回し、タイムシフト、円形移動、クレーン撮影とありとあらゆるカメラワークを1秒でも早く、1秒でも近くと動き回るカメラが全体の忙しいトーンをさらに加速します。お話は仲間とともに一時代を築いたヘンリーが上り詰めていった過程と、ラスト警察に踏み込まれるまで。忙しいんですがずっしりくる映画です。「アフター・アワーズ」以降組んでいた撮影監督ミヒャエル・バルハウスのコンビ頂点と私は思っています。後に奥さんとなるロレイン・ブラッコを誘って裏口から有名クラブに入っていくワンショットは絶品です。ロバート・デ・ニーロとレイ・リオッタとの緊迫した会話のズーム移動、結婚式に使われた円形移動(台に乗せているのかな)など、気持ちに追いつくカメラワークってなかなかないかなーと自分が参加した撮影現場で思ったりします。「夢」に出演するために編集を途中で切り上げたとかいうエピソードもありましたが、編集も凄まじくて、多分4時間を詰め込んだんじゃないかという気分になりつつ、落としたところがなさそうなところも凄いです。編集のセルマ・スクーンメーカーってずううっと一緒ですよね。ポール・ソルヴィノ演じるポール・シセロが最高です。「ウルフ・オブ・ウォールストリート」未見なので、あんまり大きなことは言えないんですが、この映画は好きです。
ギャングコーナーにあります。絶対。

http://www.imdb.com/title/tt0099685/

www.morigu.com のんびりしてます。