見出し画像

最好映画。 103 「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」 2009年。

デヴィッド・フィンチャー版のおかげで観る気になったスウェーデン映画。お話は全く同じですが、なぜこのお話がスウェーデンで再撮影してリメイクされたのか、ものすごく良くわかる風景が全編に横行します。ともかく美しい。リメイク版よりも可愛いハリエット、エヴァ・フレーリング(「ファニーとアレクサンデル」に出ていたみたい)。リスベットはルーニー・マーラよりも男臭くて色気のないノオミ・ラパス。DVDレンタルで観たのは153分版でしたが、2部構成の180分版がイマジカBSさんで放送されていたので眠気を押して観てしまいました…20年も前に失踪した姪っ子を追いかける大富豪と幼い頃に大富豪にお世話になった、社会派ジャーナリスト、調査会社のエリートなのに、ニートなパンクが繰り広げる過去の呪縛に囚われつづけた栄華の一家の闇の歴史。初めて顔を見た役者さんばかりなのに、聞きなれないスウェーデン語なのに、主役は太ったおじさんなのに、美人というには少し語弊のあるヒロインなのに、目が離せません。シリーズは3部まであるのですが、何故か第二部以降は監督と撮影監督は変わってしまいます。トーンは似てるんですが、どこか重厚さが違うというか…第1部の神がかった撮影とスケールは3時間見飽きませんです。グロいところも多いので、必ずしもスッキリした読後感ではありませんが、満足度はかなり高いです。ぜひ、3時間版を。デヴィッド・フィンチャー版が、ハリウッドリメイクなのに本国に撮影に行ったのかよくわかります。

http://www.imdb.com/title/tt1132620/


www.morigu.com のんびりしてます。