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最好映画。 151 「アンブレイカブル」 2000年。

M・ナイト・シャマランのヒーロー映画の原点。「シックス・センス」でトンでもない人が現れたと小躍りした次の作品がこれ。地味でなかなか事件も起きない、音楽も盛り上がらないんですが、目の離せない不思議な映画。この先はマーベル的な展開が!と思っていると割と地味に終わってしまうw ので、なるほどそう来たか!というラストに泣けるかどうかが鍵です。ブルース・ウィリスとサミュエル・L・ジャクソンの静かな対決が見ものです。夫婦の再生物語でもあり、不幸な生い立ち物語でもあり、子どもにとってのヒーローがやっぱりいたのかも、という示唆もあって、創造性に富んだお話。撮影はエドゥアルド・セラ。「髪結いの亭主」のパトリス・ルコントの初期常連。ハリーポッターシリーズのラスト2本を撮影しているのはさすが。横移動の往復だけで会話を成立させたり、ほとんど顔の見えないヒーローを延々追いかけるだけの緊張感はお見事。編集はディラン・ティチェナー。最近では「ゼロ・ダーク・サーティ」が有名ですが、ポール・トーマス・アンダーソン監督の常連です。なぜかシャマラン監督常連スタッフではなく挑んだ新しい家族と映画でした。続編の「スプリット」でも「アンブレイカブル」とも違う新しい人と組んでいるのも面白いです。「スプリット」に引き継がれ、「ミスター・ガラス」で完結する、もしもの世界。



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